大好きな人からの着信音。
皆さんはどんな曲をセレクトしていますか?
♪あなたが好きで
逢いたくてキスが
100億の雪を伝うの
何処かで偶然に
めぐり逢える日まで
忘れなくてもBaby
好きでもいいですか?
ずっと忘れない・・・
私の携帯、彼からのメール着信音は
大好きなBoAチャンの“Winter Love”です。
でもこれって、切ない失恋の歌。。。
もっとhappyな曲のほうがいいのかなぁ。
だから、この曲を聴くと、ドキドキしちゃいます。
3日水曜日の夜、
19時に新宿で待ち合わせ。
私はじっとしていれられなくて
30分前には新宿入り・・・
南口のイルミネーションをふらっと見て
東口の交番前で彼を待つ。
今日はずっと笑ってよう。
心の中で言い聞かせる。
そう思いながらも険しい顔をしている私の目の前に
どこからともなく、彼が現れた。
「うふふ」
思わずその顔を見て笑ってしまう。
「何笑ってんだよ!」
だって、だって。
「すごーく眠そうな顔して来るんだもん。ヤル気ないでしょ!」
私はケラケラ笑って、彼のその腕につかまった。
もう、何もなかったかのように。
久しぶりに会った恋人同士みたく。
「どこ行く?」
「あのね、南口のイルミ、見にいこ。キレイだったよ」
そう言って彼の腕を引っ張って私は歩き出した。
サザンテラスのイルミネーションを見ながら
私たちはゆっくりと散歩を楽しんだ。
なんでもない会話をたくさんして、
いっぱい彼に笑いかけてたら
さっきまでの暗い気持ちはどっかに行ってしまって
彼のその笑顔を見ていたら
あんな突き放すようなメールが悪い夢のように思えてきて。
南口から3丁目を経由し、歌舞伎町に向かう。
その途中、初詣にまだ行ってないという私を
彼は神社に連れて行ってくれた。
二人で、並んで、お参りをする。
私のお願いは他でもない。
今年一年を無難に過ごせますように・・・
多くは望めない。
本厄、大殺界。
普通に過ごせたら、それでいい。
おみくじは末吉だった。
凶じゃなければ、それでいい。
彼と手を繋いで、夜の歌舞伎町に向かう。
指先から彼の体温を感じる、
私はそれだけで幸せだった。
適当に店を決めて中に入る。
お酒を少し飲んで、
ゴハン食べて、
お互いの年末年始の話をして。
彼は親戚がたくさん集まった話、
私はスノボに行った話。
クリスマスに会った時の3倍くらい
2人で話して笑った。
優しく笑う彼を見ていたら
それだけで幸せな気持ちでいっぱいになった。
少し酔って、何を話したのかあまりよく覚えていない。
でも
彼はずるい発言をたくさんした。
私の学生時代の話とか。
なんかね、変な男にばっかモテたんだよね!
っていう話をしたら
「じゃあ俺も変な男ってことか!」
って、ケラケラ笑うし。
数年前はモテ期があったんだよね、
俺のファンクラブとかあったし、
っていう彼の話に
私なんか全然モテ期ないよ!
って言ったら
「今俺にモテてるからいいじゃん?」
って言ってみたり。
ディズニーランドにもう10年以上行ってないんだよ私、
行きたいなー行きたいなー!って
無邪気なフリして言ってみたら
「じゃあ今度休みのとき一緒に行くか?」
って、優しく言ってみたり。
ずるい。
でも
わざと言ってるような感じでもなくて
なんだかとっても
愛おしそうに言うの。
優しい顔で・・・
その顔を凝視できなくて、
私は思わず目を背けた。
少しのお酒が回ってきたせいか。
「・・・なぁ、みりは俺のどこがいいんだ?」
彼が真顔で私に聞いた。
ドキッとする。
でも
私は真顔でその瞳を見つめ返した。
「酔ってるの?」
「酔ってるよ。俺、酔ってる時にしかこんな話しないもん」
私は少し考えた。
「誰がいいなんて言った?」
彼の目を見つめたまま私は真顔で言った。
「そっか、俺の思い込みか」
ふふっ、っと彼が笑う。
でも内心はドキドキがとまらなかった。
「みりの周りにだったら、もっといい男いっぱいいるだろうに、
なんで俺なんだろうなって」
私は何を言ったらいいのかわからなかった。
もしかして
彼も不安な気持ちになった?
わかんない。
その後の会話もよく覚えていない。
だけど
食事をしている間の彼はずっと優しくて
私のこと、何度もかわいい、って言ってくれて
頭なでてくれて・・・
でも、私は彼にとって『特定の人』じゃなくて・・・
一体アタシはアナタの何?
って
何度も口まで出掛かって
でも
何度もそれを飲み込んだ。
どう考えても、
アタシ、
あなたのカノジョみたいだよ?
心の中で問いかけて
隣にいる彼の顔を見上げると
優しく笑う彼がいて。
もう、混乱。
でも、この幸せなときを
このままやり過ごしたくない。
もう少し、このままの時間が流れますように。。。
to be continued...