前記事の最後にも添付したニューメキシコ州の州旗、どうですか?良くないですか?シンプルですが美しさを感じませんか? これはプエブロの1種族ZIA族に伝わるシンボルで太陽を現わしているんですね

 

。この地(だけでなくグランドサークルでの)太陽の存在感は超絶なものがありますから、太陽がシンボルになるのはとても納得です。オレンジ色というのもなかなかありそうでないものです。ジャマイカなど海に囲まれた南国の国はカラフルな国旗がありますがそれに通じる感があります。

 

それにニューメキシコは車のナンバーがもっと素敵です。同じZiaSunシンボルを使いますが、色がターコイズ色なんです! ターコイズ色 大好き!

 

 

ただ、最近の車のタグは黒地に赤いハラペーニョチリもお目見えしていますが、個人的には断然ターコイズZiaSunが一押しだし、アメリカの他州のタグのなかでもナンバーワンだと思っています。

 

 

ご承知だとは思いますが、アメリカの州には必ず州の旗(フラッグ:State Flag)があります。州のシンボルですね。州によっては合衆国国旗の方が目立っていて州旗はあまり見かけないケースもありますが、ニューメキシコ、(我が)アリゾナ、テキサスなどの州内では州のフラッグがとても目立ちます。愛州心が強いんでしょうね。

 

テキサスなどではむしろ国旗よりも州旗の方が多いほどです。テキサスは前記事のヌエボメヒコ(新メキシコ国)からいち早く独立し、アメリカ合衆国にも属さずに独自の国作りをしていた時期があるので、テキサス人は合衆国の前にテキサス! っという強い思い入れがあるようなので州の旗の方が多いのです。

 

テキサスについても新メキシコ国の歴史と合わせて今度お伝えしますね。テキサスは近年トヨタ自動車のヘッドクオーターがダラスに移転したので日本からのダラス直行便が飛ぶほど日本でもメジャーになりつつありますよね。だいぶ前ですが現シカゴカブスのダルビッシュ投手がメジャー挑戦をダラス本拠地のテキサスレンジャーズでスタートさせた時は日本でも結構知る人が多かった場所です。

 

各州のフラッグについてはUSStateFlagでググれば各州のものが出ますので是非ご覧ください。なかなか面白いですよ!

 

 

ちなみに(我が)アリゾナの州旗は下記の通り、太陽が大地から挙がる、もしくは沈むように見えますよね? ただ調べると味気ない内容だったので、私は勝手に太陽が挙がる時と理解しています。

 

さて、本題のアルバカーキの話に移りましょう。

・・といっても正直アルバカーキは象徴的なものが何にもないんですよねー(笑い) ご紹介しておきながら!! いや!? でも好きなんです!! 何もしなくてもいるだけで良いなアーって思える場所なんですよ。本当に! 

街は適度に都会で適度に田舎の雰囲気があり… あちこちの建物も古い割に新しい感もあり…NYやLAみたいにぎゅっと詰め込まれていない… だから、街に入るととても静かに感じます、もちろん車の音などはありますよ、でも都会なのになぜか静かに感じる街 それがアルバカーキ。景色は全く違いますが音の感覚はグランドキャニオンの雰囲気に似ているんですね。そこが気に入ってます、アルバカーキ。

 

 

街の真ん中にあのリオグランデ川(Rio Grande River)が流れているのもなんだかお洒落に感じます。街に川があるっていいですよね。ボストンのようにたゆたう川ではなく、砂漠の中を流れる川の印象ですが、どっしりとした重厚感あるリオグランデはどこに居てもリオグランデを感じるぐらい大きな存在感です。歴史観といってもイイでしょう。街の東側には山の山脈があり、盆地形状になっているので、包まれている感もあり、それが窮屈ではなくむしろ大自然=クリエーターに抱かれている絶対の安心感があります。この安心感はサンタフェにも通じる部分があるので、やはりその点が“聖なる信頼の街”を醸し出しているのだと思います。

 

言い忘れましたが、アルバカーキはサンタフェとセットでセドナと同じくらいスピリチュアルな場所として“その手”の人々には伝えられています。私もセドナでアルバカーキの話はよく聞きましたし、現地にはいわゆるヒーラーさんもたくさんいます。街が大きいのでセドナほどスピリチュアルを前面にアピールする観光戦略は取っていないので、知る人ぞ知る事ですが…

 

それにアルバカーキから南東へ車を3時間走らせた場所には、あの! 宇宙人の死体を回収したといわれるロズウェル(Rosewell)があるのも、それもミステリアス好きなスピリチュアリストが集まる要因でもあります。

 

そして、さらに、何といっても!アルバカーキは食事がめちゃくちゃ美味い! フェニックスも美味しいと言いましたが、私の中ではそれ以上! メキシカンは超絶美味いけど、それだけでなくローカルフードがむちゃくちゃ良いです。

 

フェニックスにも通じることですが、多文化が交わる場所は良い文化が生まれるんだという証拠です。人も混血ハーフはとても美男美女が多いですよね? 生物界には“雑種強勢”という言葉があります。生物はホモ(純血:同血種と交配すること)よりも、多種が混ざった方が子孫は生き抜く力が強いことが生物学的に証明されています。

 

メキシコとネイティブアメリカンとアメリカ(コケイジアン:Caucasianアメリカのヨーロッパ由来の白人をコケイジアンと呼ぶ人がいます)が古くから混ざるアルバカーキは、その点ではとても素晴らしい文化交流を持つ場所です。だから食事が美味しい!

 

アメリカの白人(コケイジアン)が主流の場所…そうですね…ケンタッキーやオハイヨ州なんてところのローカルフードは、まあーひどいです! (ごめんなさい、その周辺にいる方々、これはあくまでも私が知る限りの個人的見解です! でも、ひどい!) そういうところのローカルフードの目玉は塩辛い濃い味のオニオンスープがママの味で、甘くてギトギトしたホームメードBBQソースのステーキとバターたっぷりのポテト、それにぱさぱさのインゲンがメイン、そこに「飲み物が無いと飲み込めないコーンブレッド」が付いてくるというしろものです!

 

なんですか?これは?同じ材料ならもっとましなものが作れる!って思います。ステーキは嫌だからじゃあパスタがあるのでパスタを頼むと… ぶよぶよのソフト麺しか出てきません! 加えてミートソースじゃあなくてミートボールパスタ! そこのパスタはぶよぶよソフト麺のミートボールパスタが店のナンバーワンなんです!!  イタリア人がアメリカ人を馬鹿にする理由はとってもよく分かります。あんなもの食べて「白人至上主義!」って・・・・  

 

まあ嗜好の問題は個人的な問題ですから、これ以上はやめておきましょう。でもそんなステーキはアルバカーキにはありません! メキシカンがメインですがメキシカンクイズィーン(創作メキシカン)なので、アメリカンの代表であるハンバーガ―やピザもなんだかメキシカン風で「新しい!」って思えるものばかりです。チャイニーズも妙に美味しかったので、これは単なる1店舗の問題じゃあないと思っています。

 

※今回唯一店がOpenしていたOld TownのBackstreet Grillのピザ絶妙!

 

アルバカーキにはこれまで別な機会で数回訪れて食べていますが外れが全くなかったのには驚いています!

 

アルバカーキで特筆すべきもう一つは 近くに温泉(Hot Spring)があることです。公共のものもあり、日本の温泉施設にとても近いものです。もちろんカラオケの付く居酒屋はありませんが…

 

アメリカで温泉はかなり珍しいと言わざるを得ません。Spaは温泉ではなくマッサージやジャグジーを受けることが出来る場所で、Hot SpringsといってもほぼSpaの場所が多いのですが、アルバカーキから北に1時間の場所にあるJemez Springsは本当の意味での日本の温泉施設です。(裸では入りません) 今回これも一つの目的だったのですが… ロックダウンで施設自体が閉まっていたので残念ながら行く事はありませんでしたが、これはアルバカーキの一つの魅力です。

 

そうそう、それにOld townはとても可愛いので是非訪れてください。セドナのアップタウンより歴史的な重厚感が漂います。サンタフェの方がOld townは美しいですが、アルバカーキもなかなか負けていません。

カリフォルニアのナパバレーやソノマのTownはアルバカーキのOld Townやサンタフェを真似して作っているんじゃないか?(=メキシコのTowm作りが入っているから)という場所です。

 

また、アルバカーキから東に見える山脈にはサンディアピークスキー場Sandia Peak や北に3時間にはタオススキーリゾートが冬も夏もラグジュアリーなリゾートを提供しています。

街自体が標高1500m-1700mぐらいと高いという事もあり、夏が過ごし易いというのも魅力です。ただ冬は寒くて雪も数回降るようですが… 

 

プエブロネイティブアメリカンとメキシコ、そしてアメリカの文化が融合した 太陽がさんさんと輝く街 それがアルバカーキです。セドナの雰囲気ともサンディエゴの雰囲気とも違う エキゾチックでミステリアスな街です。是非、一度訪れてみてください。アメリカの概念が変わるかもしれません。