平凡な中年の株屋ストリックランドは、
妻子を捨ててパリを出、
芸術的創造欲のために友人の愛妻を奪ったあげく、
女を自殺させ、タヒチに逃れる。
ここで彼は土地の女と同棲し、
宿病と戦いながら人間の魂を根底からゆすぶる
壮麗な大壁画を完成したのち、火を放つ。
ゴーギャンの伝記に暗示を得て、
芸術にとりつかれた天才の苦悩を描き、
人間の通俗性のお国ある不可解性を追求した力作。
…(゚∀゚ )
何かいろいろとすごい作品でした(゚∀゚ )
タイトルの「月と六ペンス」は象徴的意味を持つもので、
「月」は、ある意味での狂気に導く劇術的創造情熱を指すものであり、
「六ペンス」は、ストリックランドが弊履のごとくかなぐり捨てた、
くだらない世俗的因襲、絆等を指したものであるらしい。(367,368頁引用)
正直解説を読むまで何処に月や六ペンスが出てくるのか探してました(爆)
あるいは、「一ヶ月に六ペンスの収入(少なっ!)」かと思ってたり(沈)
ただこれを読んで思ったのは
幸せって本当に人それぞれなんだなぁって。
ただ幸せな家庭にいる事が当人にとって幸せであるとは限らない。
例え飢えようとも雨露をしのぐ家が無かろうと
芸術に身を投じている時がストリックランドにとって
一番満たされ、幸せな事だったのでしょう。
