プロシア軍を避けてルーアンの町を出た馬車に、
“脂肪の塊”と渾名される可憐な娼婦がいた。
空腹な金持たちは彼女の弁当を分けてもらうが、
敵の士官が彼女に目をつけて一行の出発を阻むと、
彼女を犠牲にする陰謀を巡らす
――ブルジョア批判、女性の哀れへの共感、
人間の好色さを描いて絶賛を浴びた『脂肪の塊』。
同じく、純粋で陽気な娼婦たちと
彼らを巡る人間を活写した『テリエ館』。
モーパッサンって娼婦ネタが好きなのか?(爆)
読み終わって一発目の感想がこれでした(沈)
「脂肪の塊」が渾名って何のイジメかと思いました(ぇ
ルーアンの町を出た金持ち達とシスター達と娼婦の「脂肪の塊」。
一行は馬車で目的地まで行こうとするも
馬車が思いのほか遅くて昼ごはん時に着くはずだった
トートの町に着かないので一行は空腹状態。
「脂肪の塊」以外は弁当を持ってきてませんでした。
「脂肪の塊」は弁当を一行に分けます。
その後トートの町に着くも翌日出発の段になっても出発が出来ない。
トートの町にいるプロシアの士官が「脂肪の塊」に目をつけて
一晩相手にしないとトートの町から出さないと言います。
プロシアの士官を相手にするのは嫌だという「脂肪の塊」。
でも相手をしないとトートの町から出られない一行は
「脂肪の塊」を何とかしてプロシアの士官の相手をさせようと色々やります。
他の者達からすると「売女(ばいた)の癖に客を選ぶとは!」
ってな感じでした。
一行の策略により結局プロシアの士官の相手をすることになり
その翌日全員無事にトートの町から出発することが出来ました。
でも「脂肪の塊」は馬車の中で食べる弁当の用意をする事が出来ず
しかも前に「脂肪の塊」から弁当を分けてもらった連中は
自分達の弁当を分けようともしない。
利用するだけ利用して後は情けすらかけないとは
何とも冷たい人たちだなぁと。シスターも知らん顔ってorz
いろいろ考えさせられる作品でした(-ε-)
