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★家庭用ミシンで下着縫製2★

下着デザイナーを経て…現在は下着専門手芸店をやっています。下着作るのって楽しいよ(^^)

こんにちは、

最近手芸本のコーナーは本当に多種多様
いろいろなレシピ本が並んでいます。

しかしながら…下着やインナーランジェリーに関するレシピ本が並んでない!

作ってみたくて探した事のある人って結構いるんじゃないかしら?


実際過去には何度が下着のレシピ本が出版されていましたが
そのいずれも絶版となってしまいました。

たまにヤフオクで見かけたりしますが
なかなかの高値で取引されています。
(ブラの型紙の付いている物で1万円程度)

購入した人のレビューとしては…

・今となってはデザインが古臭い。
・本格的でも簡単でも無く中途半端。
・フィッティングが悪い。

等の感想がよせられていました。
このあたりがすぐ絶版になっちゃう理由なのかなあ?


私の意見としては…

下着の縫製は材料の知識が最も重要で
作りたいデザインによりレシピが異なる…と言うよりは
使いたい材料によりレシピが異なる…と説明した方が近いんです。

だから従来のレシピ本の仕様では作りたい物を作れなかったんじゃないかな?と思うわけです。

じゃあ…どんなレシピ本があれば未経験の人でも下着縫製が出来るのでしょうか?

私個人としては単一素材で区切ったレシピ本が良いのでは無いかと思います。

具体的には

「ベア天竺で下着を作る本」
「シフォンで下着を作る本」
「フライスで下着を作る本」

みたいに…単一素材で区切られていて、その素材を使った全アイテムを網羅している…
と言う方が伝わりやすいと思うのです。
そして…絶対に生地見本を付けてあげるべきです。
買った人はその生地に、伸度と質感が似た材料で作るのです。

そうじゃなきゃ初心者が作れるわけがありません!

私も下着メーカーに入社してすぐ、研修で自ら簡単なショーツを縫製しました。
その時は先輩達の作った既存の型紙を使用したのですが
同じデザインのショーツでも素材によって6つもの型紙があったのです。

だから最初は自分の使いたい素材にどのパターンがぴったりなのかを
組み合わせる練習から始まりまります。

下着には“ゆとり”がありません。
実寸以下に作った物を伸ばして体に添わせるのです。
だからどの方向にどれだけ伸びてくれる素材かと言う事が肝心になってきます。

だから生地見本が必須だと思うのです。

材料の欄に天竺とたけ書かれていたって
2倍近く伸びる天竺もあれば
ほとんど伸びない天竺もあります。
この二つを同じパターンで作れば仕上がりは当然違ってきます。

生地見本(できれば部分縫い見本も)が付いていれば
それと同等の伸度の素材を選ぶ事で
動きに添わなかったり・・・
履けないほどきつかったり・・・
もたついてしまったりり・・・
思いもよらぬスーパーハイレグになってしまったり・・・
なんて事も無いと思うわけです。

このブログでも…
そのうち無料でダウンロードしていただける
ショーツパターン等を掲載しようと思っていますが
伸びの問題の少ない
布帛のレシピに限ろうと思っています。

本格的なレシピは
生地見本
部分縫い見本をお付けして
7月のショップオープン時に発売しますので

どうぞよろしくお願い致します。

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