新事業である脱毛&リラクゼーションサロン「SoL」の開店から1年が経とうとしていた。
そんな矢先、オープンからちょうど1年となる10月末をもって閉店することを決断した。
大惨敗だった。
毎月100万円を超える赤字が続いた。
母体である美容業が安定した収益を上げることができていたので、「まだまだ、もう少し。」と持続することも可能ではあった。
また、オープン準備から雇用や集客、様々な面においてに至るまで、1年間この事業にはかなりの労力と時間を費やした。
そんなサンクコストを考えると簡単にやめられるものではない。
と巷ではいわれている。
しかし、私も45年も生きていると自分の性格をある程度、何となくではあるが理解している。
私は映画がつまらないと思ったら、最後まで観ることはせず途中で退場できる。
飲食店でもなんか違うと思ったら1杯で出ることができる。
10時間かけてまとめたノートでも、見にくいと思ったら全て消しゴムで消すことができる。
サンクコスト効果やコンコルド効果などと言うらしいが、「なんか違うな」と思ったら過去の回収できない投資（サンクコスト）にあまり引きずられにくい性格を持っているみたいだ。
なので今回のエステ事業においても、撤退の決断をし進路変更することに迷いはなかった。
戒めとして、エステ事業で惨敗した原因を簡単にまとめておこうと思う。
・競合過多
参入しやすいことから競合過多になっている。
技術による差がわかりにくい。
資本力の高い医療脱毛も競合。
・反永続的である
脱毛には終わりが来る。
新規集客をずっと続ける必要がある。
脱毛が若年化しており、大人ターゲットが難しくなる
・異業種の難しさ
美容師とエステティシャンは似て非なるものである。
自分が指導できない難しさ。
エステ業界への勉強、理解不足。
などなど。
あげたらキリがないが、要するに自分の「準備」「勉強」「覚悟」。
大惨敗はこの3つの不足が招いた必然の結果だった。
代償は大きく、とても悔しかったが、それ以上に勉強になった挑戦だった。
前にコケることができた。
次回チャレンジの際には今回の学びをフルに役立てよう。
と。
これが10月の出来事だった。
そしてあれよあれよと年末。
美容院は集大成となる12月を迎えた。
まず結果から。
昨年2021年12月の全店売上合計3,100万円。
2022年全店売上合計は3,600万円、116%↑となり、オープン以来7年連続で過去最高売上を更新することができた。
売上、売上って。
それだけじゃないよね。
そりゃそうだ。
しかし、経営者の最大の責務は利益を上げること。
そしてその利益を従業員や従業員家族、社会に還元することだ。
綺麗事だけじゃなく、それが何より重要。
さあ、2023年。
挫折の年から気持ちを切り替えていく。
今年も売上目標の達成はもちろん、美容院ではまだ少ない完全週休二日制の導入、50歳からの働き方改革、新店舗展開、通販事業の拡充を主軸とし邁進していこうと思う。
つぎの更新は決算発表かな。
ついに10期目突入か。
【あとがき】
人は気付かぬうちに
「自分はこんなものだろう。」
と自分にとって都合の良い理由や言い訳をつけアンカーを下ろしてしまうことがある。
これは成長のスピードを大きく鈍化させてしまう。
ただ人生は長い。
そういう時もある。
ずっとイカリを上げ走ってるのが正解とも思わない。
甘くなってしまうのが人間臭くて良い。
とはいえ、それを続けたいとは思わない。
どんな時でも自分を奮い立たせることができる人こそが成長を続け、それが大きな差になると思う。
そして生意気にも宮本流リーダー論2023ver。
リーダーたるもの
大きな愛情を注ぎ、
常に矢面に立ち、
皆が避ける道を先導する。
私はそんなリーダーを目指す。
最後にもう一つ。
私も含め、人はよく目標（ゴール）設定を見誤る。
私もまた見誤ってしまっていた。
OEM商品開発でのことだ。
オリジナルブランドの商品を作ること。
知らず知らずのうちに、そのことを目標としてしまっていた。
しかし、実際目標におくべきことは認知度を上げ、
より多く販売し、会社の利益を上げることだ。
オリジナル商品を作ることが目標ではなく、目標達成のための過程なのだ。
往々にしてこのような過ちは犯しがちだ。
独立においてもそうだ。
独立することが目標ではなく、独立し事業を軌道に乗せ、社会貢献し安定した生活基盤を築く。
それこそが目標であるべきはずなのに、つい目の前に見えていることを目標としてしまい、独立したもののその後どうするんだっけ。となることが多い。
わかっちゃいるんだが、そうなりがちなんだよなと。
気をつけよっと。
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