サッカー観戦もせず観ていたのは、
その前にやっていた脳の科学のような番組
その中で・・・
アメリカの女性の話し
食欲が抑えられず、いわゆる肥満という分類なんですが
それまでもダイエットの薬だの
いろいろと試してきたけれど、全く効果が無かった
ある日、新聞で、脳にパルスを送り
食欲を抑えるという手術の被験者を
3名だけ募集していたのを見て
家族の猛反対を押し切り応募したのである
「これ以上、食べ物にコントロールされるのは嫌」
というので、さまざまな検査を受けて
その権利を獲得したんです
その手術もすごかった~
全身麻酔じゃないの?って感じで、
脳の食欲を司る部分に電極を到達させる間
当然、脳も拒否をするので、
熱が上がってきたり、
「ダメだわ、気分が悪くなってきた、吐きそう」
って言っているのに、ドクターは
「大丈夫、きっと僕たちが成功させるから、信じて」
そして、手術を成功させたのだけど・・・
確かに彼女は食欲がほぼ全くなくなった状態で、
毎日の食事も、何かを一口とか、1個とか、
がんばって食べないと、食事をしなくてもいい状態になった
でも、結局彼女は10キロは減量したのだけど、
(日本だと、10キロも痩せたの?すごいじゃない
と、思うかもしれないですが、これはアメリカの例
肥満が社会的問題になっている国、
確かな数値は覚えてないけど、
250キロが240キロになった程度じゃ~ね~)
そこからは全然体重は減らない
今でも定期的に病院で検査を受けて、
体に埋め込んだ電極のパルスをいろいろと
変えてみて流すんだけど・・・
そして、代謝を上げて、体重を減らそうとしているのだが・・・
医師曰く
「このパルスなら、いいだろうと設定しても
脳が元に戻そうと働くんだ」ってさ
体重が減らないのは、もはや食事をほとんど摂らないから
体の代謝も上がらず、守りに入り落ちないのでは・・・
食欲を抑えるために電極を送る装置を埋め込んだのに
今は代謝を上げるためのパルスを探している
なんだか、本末転倒な気がしないでもない
おまけに娘曰く
「あんなに行動的で、明るい母は、あの手術から
ほとんど家から出ず、気力を失った」って
その装置はリモコンみたいなので
外部から自分でオフにすることもできるのだけど、
彼女本人はオフにはしない
娘はオフにして、以前の母に戻ってもらいたい、と思っている
人間の脳って、人間の体って、
そんなに単純じゃないんだよね~
脳の一部が破損すると、他が補ったりする
って、聞いたこともあるし、
体も、食べなければ痩せる・・・
そんな単純な作りじゃないってね
しかし、肥満って、アメリカにとっては
それだけ深刻な問題なんだろう