究極のダイエット | 人間万事塞翁が馬

人間万事塞翁が馬

福から禍へ、そして禍から福へ

2月の予約状況


サッカー観戦もせず観ていたのは、

その前にやっていた脳の科学のような番組

その中で・・・


アメリカの女性の話し


食欲が抑えられず、いわゆる肥満という分類なんですが

それまでもダイエットの薬だの

いろいろと試してきたけれど、全く効果が無かった


ある日、新聞で、脳にパルスを送り

食欲を抑えるという手術の被験者を

3名だけ募集していたのを見て

家族の猛反対を押し切り応募したのである


「これ以上、食べ物にコントロールされるのは嫌」

というので、さまざまな検査を受けて

その権利を獲得したんです


その手術もすごかった~

全身麻酔じゃないの?って感じで、

脳の食欲を司る部分に電極を到達させる間

当然、脳も拒否をするので、

熱が上がってきたり、

「ダメだわ、気分が悪くなってきた、吐きそう」

って言っているのに、ドクターは

「大丈夫、きっと僕たちが成功させるから、信じて」


そして、手術を成功させたのだけど・・・


確かに彼女は食欲がほぼ全くなくなった状態で、

毎日の食事も、何かを一口とか、1個とか、

がんばって食べないと、食事をしなくてもいい状態になった


でも、結局彼女は10キロは減量したのだけど、

(日本だと、10キロも痩せたの?すごいじゃない

と、思うかもしれないですが、これはアメリカの例

肥満が社会的問題になっている国、

確かな数値は覚えてないけど、

250キロが240キロになった程度じゃ~ね~)

そこからは全然体重は減らない


今でも定期的に病院で検査を受けて、

体に埋め込んだ電極のパルスをいろいろと

変えてみて流すんだけど・・・

そして、代謝を上げて、体重を減らそうとしているのだが・・・


医師曰く

「このパルスなら、いいだろうと設定しても

脳が元に戻そうと働くんだ」ってさ


体重が減らないのは、もはや食事をほとんど摂らないから

体の代謝も上がらず、守りに入り落ちないのでは・・・


食欲を抑えるために電極を送る装置を埋め込んだのに

今は代謝を上げるためのパルスを探している

なんだか、本末転倒な気がしないでもない


おまけに娘曰く

「あんなに行動的で、明るい母は、あの手術から

ほとんど家から出ず、気力を失った」って


その装置はリモコンみたいなので

外部から自分でオフにすることもできるのだけど、

彼女本人はオフにはしない

娘はオフにして、以前の母に戻ってもらいたい、と思っている


人間の脳って、人間の体って、

そんなに単純じゃないんだよね~

脳の一部が破損すると、他が補ったりする

って、聞いたこともあるし、

体も、食べなければ痩せる・・・

そんな単純な作りじゃないってね


しかし、肥満って、アメリカにとっては

それだけ深刻な問題なんだろう