(※掲載画像は、NHKからのダイレトリンクです)

『ちむどんどん』は、2022年度前期放送のNHK「連続テレビ小説」第106作として、放送されたテレビドラマです。

物語は、長いお話なので掻い摘んでいうと、本土返還前の沖縄・山原村で、生まれ育った比嘉暢子(演:黒島結菜)は、食べることが大好きな女の子。
食への飽くなき探求心から、返還後の東京へ向う暢子は、銀座のイタリア料理店に就職します。
様々な人と出会い、数多くの経験を重ね、成長する暢子の半生を描いた作品です。

非常に残念なことに、酷評が多かったこのドラマ。『♯ちむどんどん反省会』なるハッシュタグが付くほど、Twitterでは変な盛り上がりをしたドラマでした。

私の感想としては、演者は最高の演技だったと思います。

ヒロイン暢子役の黒島結菜は、『アシガール 🔗』同様、足の速いちょっと能天気な女の子を好演したし。二ツ橋シェフ役の高嶋政伸は、TBSドラマ『HOTEL』の主人公のように、真っ直ぐで心優しい人を演じ、強面の悪い役よりも、はまり役だと思います。
また、家族役の若手俳優陣も良かったし、脇を固めるベテラン陣も良かった。
また、自分自身のエピソードを入れたジョン・カビラのナレーションも良かった。

駄目だと感じるのは、シナリオです。最悪だと思います。それは薄い内容と整合性が取れていない点です。
兄妹たちにフォーカスするのは、良いと思うのですが、何故か薄っぺらく感じたし、散漫な印象を受けました。
特に歌子(演:上白石萌歌)の病気、何だったの?病名等有耶無耶にするのであれば、ラストで倒れる必要性がある?そして年月が流れ、老いた歌子が「ここ十年風邪も引いていないさぁ」って。健康になった(?)歌子には喜ばしいことですが、諸手を挙げて「良かった!」とは言えず、「なんそれ!」と言いたいです。

それと、"食"をテーマにした割には、「美味しそう〜食べたい〜」と思わなかったのは、私だけでしょうか?(グルメドラマでは無いことは承知していますが、それでも………)
私は沖縄そばが大好きです♪