(※掲載画像は、Googleキャッシュサーバからのダイレトリンクです)

『監察医 朝顔2022スペシャル』は、フジテレビ系列で放送されたテレビドラマです。

今回のスペシャルドラマ、本当に久しぶりに嗚咽が出そうになるくらい号泣しました。

ここからは、ネタバレを含みますので、これからご覧になる方は、読み飛ばしてください。



進行していく、平さんのアルツハイマー型認知症。悲しいことに朝顔家族のことも、忘れてしまったようです。

今回、あまり法医学や事件のシーンは少ないのですが、ひき逃げ事故において、亡くなった元アスリートの母親・岸川由美子の経緯が、物語のエッセンスになっています。

岸川由美子は、ひき逃げに合う前、高所から転落していることが、解剖の結果判明します。
その理由が、育児からくる自殺未遂なのか、単なる転落事後なのか、それら以外の理由なのか、判明しません。

息子の聡は、長子誰もが幼いときに抱く、親が付きっきりで、赤ちゃんを世話することへの嫉妬のような感情。そして自分自身も含め子育てからくる母親の"心労"が原因で、転落してしまったと考えています。

朝顔(演:上野樹里)たちの原因究明により明かされる、母・岸川由美子の死の経緯。優しく静かに聡に語る朝顔。
溢れた涙が止まりません。

また、聡の同級生で朝顔の娘・つぐみ(演:加藤柚凪)も聡と同じように、妹・里美への感情、病気のじいじ・平(演:時任三郎)との我慢を強いられる生活や、寂しい思いから、今まで溜め込んでいた感情が爆発してしまいます。
もう、健気なつぐみに嗚咽が出るほど号泣です…。

落ち着いたつぐみに、諭すように話す真也(演:風間俊介)と朝顔。そして、朝顔たち家族に宛てた、平の遺言とも取れる、パソコン内に残された『朝顔へ』のテキストファイル。

真也への平さんらしいユーモアたっぷりのメッセージ。次に里美への希望溢れるメッセージ。最後につぐみへの愛に満ちたメッセージを朝顔が代読します。
朝顔へのメッセージには、『朝顔』命名のいきさつに触れた内容で、真也が代読します。
また、涙です………。


この、家族での話し合いで、平さんの希望通り介護付きホームのある、岩手県仙ノ浦に向う朝顔たち。

ラストシーンの浜辺で、手をふる母・里子(演:石田ひかり)、手を振り返す朝顔。「朝顔………、元気でな」と言って微笑む平さん、「うん」と頷く朝顔。

もうこれで、長い物語も終わったように感じました。