『The Pig』3★(ディスカバリー部門)

監督: Dragomir Sholev

製作国: ブルガリア

 

体が大きいために“Pig”と呼ばれる13歳の男の子。周りの誰も彼の名前を知らない。ちょっかいをかけられても抵抗せず、されるがままだった彼がある時、本能的に反撃する。

 

子供というのは時に残酷で恐ろしい。見境をなくすととんでもない行動に出る。ヒヤヒヤしながら、時に心の中で喝を入れ、時に制止する。最後にようやく、まともな大人が救いの手を差のべられた。遅すぎたのかもしれないけど、遅すぎなんてことはないか。

 

中盤にかなりの長尺で、彼の一人のセリフ無しのなんてことないシーンが続く。ここまで堂々とされると、反対に監督の度胸を感じる。