脳と腸内細菌の深い関係
科学者は、「脳と腸内細菌の関係」は親密なものであると考えています。
腸内細菌なしでも、動物は生きられるけれど…
細菌学の父と言われるパスツールは、19世紀中ごろにこんなことを言いました。
「腸内細菌はきっと動物にとって重要な役割を果たしている。私たち動物は、腸内細菌なしには生きていけないはずだ」
コレラ菌、ペスト菌、赤痢菌などの発見により、細菌は殺すべきという風潮が強くなりました。
それに応じて、細菌を殺す抗生物質が次々に開発され使われるようになりました。
さらに、無菌のマウスは普通のマウスよりも長く生きることが判りました。
パスツールの「「動物は腸内細菌なしには生きていけない」という仮説は否定されてしまいました。
ところが、九州大学心療内科教授の須藤信行氏の研究により、
「マウスの脳は腸内細菌なしには正常に発達できない」ことが明らかになりました。
パスツールの言葉は、こう言いかえれば正しいかもしれません。
「動物は腸内細菌なしには健康に生きていけない」
あなたの性格を決めているのは腸内フローラかも?
今では、「脳と腸内細菌の関係」は数多く研究されています。
たとえば、カナダ・マクマスター大学准教授のプレミシル・ベルチック氏の研究は 「マウスの腸内細菌を入れ替えたら、性格が変わった」というものです。
かって、「生物は遺伝子の乗り物にすぎない」と言った生物学者がいました。
近ごろでは、「その乗り物の操縦席に座っているのは細菌だ」と言う人まで出てきています。
はたして、私たちは、細菌の乗り物なのでしょうか…?
以上見てきたように、腸内細菌がいなければ、脳は正常に発達できません。
また、腸内フローラしだいで、性格が変わってしまいます。
これほどまでに、脳と腸内細菌は密接な関係にあるのです。
腸内細菌は乳酸菌発酵エキスを分泌しております。
脳との密接な関係も、この分泌物を介して作られるわけです。
「乳酸菌発酵エキス」の詳細に興味のある方は、こちらでご覧ください。