ホームレスのおっさんを生活保護したらウ〇チこいて逃げられた話 | サプリメントアドバイザー@hiroの健康ブログ

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お金は他人や社会に影響力を及ぼせるツールでもあります。

 例えばビル・ゲイツやウォーレン・バフェットは、 これまでに数百億ドルにものぼる寄付を行い、 

難病の克服や教育支援、途上国の貧困解消に多大な貢献をしています。


僕は富豪というわけではありませんが、 何の因果か20代のうちに個人で3億円以上稼いでしまったので、 数人程度の生活なら無理なく支えることはできます。 

 

借金生活のどん底にいた両親を救い出すことができましたし、 本当に困っている友人を助けることもできました。   

 

以前、反響が大きかった記事のひとつに、 「ホームレスのおっさんを生活保護した話」 というのがあります。 

 

昔僕がカラオケ屋でアルバイトをしていた頃、 仲良くしていた先輩がいたのですが、 ある日久しぶりに連絡を取ってみたらホームレス化していたので、 東京に部屋を借りてあげて生活再建を手伝ったときの話です。 

 

今でもときどき、「あのホームレスの先輩はどうなったの?」 と聞かれることがあります。 

 

そこで、今回はそのホームレスだった彼の後日談でも書いてみようと思います。 

 

はたして彼は無事生活再建を果たしたのか・・・?
 

結論から言うと、逃げられました。
 

現在音信不通です。 

 

彼が生活再建できるよう色々手伝ったのですが、 ちょっと僕の手には負えませんでした。
 

着の身着のまま、所持金数十円と煙草数本と ライターだけ持って東京にやってきた先輩に、 僕はまず1Kの小さな部屋を借りてあげました。 

 

先輩は住所不定無職で保証人もいないので、 まともな物件は審査に通りません。 

 

なのでとりあえず僕名義で部屋を借りて、 先輩がアルバイトなりなんなりして生活が安定したら、 改めて自分で住む部屋を探してもらおうと思いました。 

 

家財道具や、携帯や、就職活動のための服なども僕が買いました。 

 

当面の生活費も貸しました。 

使っていなかったパソコンも譲りました。 

そのうち収入が入るようになったら、 月1万ずつでもいいので気長に返してくれと言っていました。 (別に催促する気もありませんでしたが)


先輩は鬱の影響かコミュニケーション能力が劇的に低下していて、 会話がかみ合わなかったり、手がプルプル震えたりしてました。 

 

僕が渡したお金でときどき1円パチンコとかしてたので、 (あれ? この人ちょっとクズ化してるかも・・・) と思いましたが、まあ息抜きも必要だと思い、大目に見てました。 

 

僕が知っている先輩は面倒見も良かったし、 仕事もそこそこ真面目だったし、快活で話も面白い人だったので、 

「生活が安定しさえすればまた元の状態に戻ってくれるだろう」 

「今は病気の影響でちょっと変なだけだ」 

と思ってました。 

 

人間短期間でそんなに変わるわけないと思ってました。
 

さすがにバイトの面接は落ちまくりましたが、 1ヶ月くらいかかって、どうにかダイソーで働けることになりました。 

 

就職祝いということで焼肉を一緒に食べました。 

 

週5で働くということだったので、給料が入るようになれば、 僕が援助しなくても最低限の生活は送れるようになるだろうと思いました。


それからもちょくちょく先輩に会って様子を聞きましたが、 仕事は大変だと言いながらも、同僚の話やお客の話を色々としてくれるので、 一生懸命やっている様子が窺えました。 

 

実際コミュニケーション能力や プルプル震える症状も改善の兆しが見られたので、 特に不安や疑問もありませんでした。


ところが、2ヶ月経っても、3ヶ月経っても、 やたらと先輩がお金を借りにきます。 

 

一回一回は小さな金額なのですが、 さすがにもう給料は支払われただろうという時期になっても まだお金を借りに来ます。 

 

不思議に思って理由を聞くと、 

「祖母が亡くなって急きょ鳥取に帰らなくてはならなくなり、交通費がかさむ」 

「祖母は一人暮らしだったので自分が喪主になることになり、 葬式をあげなければならず、しぱらく出費が続く」 

「葬式の準備で忙しく、あまりバイトをすることができない」 

などといった答えが返ってきました。 

 

まあそういう理由であれば仕方がないなと思い、 その後も何度かお金を貸し、家賃も僕が払い続けていました。
 

それから2ヶ月くらい経って、 先輩がダイソーのバイトを辞めたと言ってきました。 

 

代わりに深夜のコンビニとラーメン屋のバイトを始めたそうです。 

 

そちらのほうが自宅に近いし、時給も高いということでした。 

 

彼から聞いた時給や勤務時間から推察すると、 最低でも月20万円以上の収入にはなる計算です。 

 

いよいよ先輩もこれで自立できると僕も安堵しました。
 

ところが。
 

それから2~3ヶ月経っても、 やっぱり先輩がお金を借りにくるのです。

 

しかも最初は1万や2万だったのに、 今度は「5万円貸して」など、徐々に金額が大きくなっていきます。 

これまで先輩に費やしたお金もゆうに100万円を超えていました。


また、先輩に携帯を買ってあげた当初は、 彼はよくネットサーフィンをしたり、 無料のゲームをやったりしていたのですが、 この頃めっきり携帯を触っている姿を見かけなくなりました。 

 

僕がLINEをしても、電話をしても全く繋がりません。 

 

携帯料金が払えなくて止められたのだろうと僕は思っていました。

 (携帯の名義は先輩にしていました)


先輩はたまにふらりとうちにやってきては、 申し訳なさそうにお金を無心して帰っていきます。 

 

僕が旅行などで1ヶ月近く家をあけたことがあるのですが、 その間お金を借りれなかった先輩は一気に激痩せしていました。 

 

どうやらほとんどご飯を食べれていなかったようです。

 (ラーメン屋で賄いが出ると言っていたのですが・・・)
 

この辺りで、 

「あれ? この人ほんとにちゃんと働いてんのかな?」

という疑惑が首をもたげました。
 

給料日だと言っていた日にまた先輩がやってきて、 お金を返してくれるのかと思いきや、 

「給料は振り込まれたけど、銀行のキャッシュカードが割れてお金がおろせない」 

「鳥取の銀行だから直接銀行に行くこともできない」

 などとのたまいます。
 

しかし僕もその銀行口座は持っていて、 東京にも一店だけ支店があることを知っていました。 

 

先輩にはすぐにその支店に行ってもらおうと思ったのですが、 ホームページで調べたら、キャッシュカードの再発行には 本人確認資料や通帳が必要だそう。 

 

先輩は家を追い出されて何も持たずに東京にやってきていたし、 住民票も移していなかったので、必要な書類を準備できません。 

 

銀行に問い合わせてみても本人確認できなきゃ無理だというので、 鳥取にいるという先輩の弟に住民票を代理で取得してもらって、 それを郵送してもらうということになりました。 

 

「再発行までにだいぶ時間がかかりそうだから、 申し訳ないけど食費だけ貸してほしい」

 僕はまたしぶしぶ先輩に数千円渡しました。
 

この頃の僕の最大の悩みはもはや先輩でした。 

 

僕は基本的に人に貸すお金は返ってこなくてもいいものとして貸すので、 別に先輩がお金を返してくれなくてもいいのですが、 今後も永久にお金を無心され続けたり、 家賃を払い続けたりするのはごめんです。 

 

生活再建を手伝おうにも、 本人とろくに連絡も取れず、 働いているかどうかも、働く気があるかどうかも分からない状態では、 次の打ち手を考えることもできません。 

 

本当に働いているかどうか、 色々探りも入れてみたのですが、 先輩が嘘とは思えないくらい流暢に職場の話をするので、 いまいち判別がつきません。
 

キャッシュカードの再発行が終わっているはずの時期になっても、 先輩はやってきませんでした。 

 

このままではらちが明かないと思って、 事情を知っている友人に付き合ってもらい、 彼が働いているというバイト先に行ってみることにしました。

 (お店の名前は聞いていました)


先輩は僕の家の近くに住んでもらっていたので、 バイト先もそんなに離れてはいません。

 

コンビニとラーメン屋で働いているということだったので、 まずはコンビニの方に寄ってみました。 

 

店内に入って、ざっと見渡しても先輩は見当たらなかったので、 レジにいる店員さんに「○○さんって働いてますか?」と訊いてみたら、

店員さんは怪訝そうに、 

「僕は1年以上ここで働いているけど、 そんな人は見たことも聞いたこともないですね」 

と言いました。

 

 やっぱり働いてなかったかー、と僕はがっくり力が抜けました。
 

続いてラーメン屋の方に向かいました。 

 

先輩はよく店でどんなふうにラーメンを作っているかを教えてくれたので、 もしかしたらこちらでは働いているかもしれないと、 淡い期待を抱いていました。 

 

お店に入って、若い女の店員さんに、 「○○さんっていう人働いてますか」と訊きました。 

 

外国人らしい店員さんは、 質問の意味がよく分からないらしく困った顔をしていましたが、 

店の奥から店長っぽいおじさんが、 

「そんな人雇ったことないよ!」 

と怒ったように返してきました。
 

しかもよく見たら、このお店ラーメン売ってないし。 

台湾料理屋だし。


仕方ないので友人とビールを飲みながら 豚の角煮と牡蠣の土手煮を食べました。

 

(激ウマでビビりました)  

池ノ上『光春』
 

もはや先輩が働いていないことが確定したので、 問いただすために先輩の家に向かいました。 

しかし玄関を叩いてみても応答がありせん。 

時間を変えてもう一度行きましたが、やっぱり応答がありません。 

電気もずっと真っ暗でした。 

 

「自殺でもしてるんじゃないの?」と友人が言うので、 僕も若干不安になりました。 

とりあえずその日は、 「大事な話があるから○日にうちに来てくれ」 と置手紙をして帰りました。 

 

その日にやってこないようだったら、 大家さんに連絡して鍵を開けてもらおうと思いました。

 (今思えば部屋を借りたときに合鍵を作っておくべきでした)
 

幸い、指定した日に先輩はやってきました。

 僕がバイト先に行ったというと、先輩はようやくすべて白状しました。
 

ダイソーでは少しだけ働いたが、 すぐに精神的に辛くなって辞めてしまったこと。 

僕から借りたお金だけで食いつないでいたこと。 

僕が買ってあげた携帯も、譲ってあげたパソコンも、 お金に困って早々に売ってしまったこと。 

 

祖母の葬式の話も、割れたキャッシュカードの話も嘘だということ。 

電気もずっと止まっていること。 

僕が先輩の家を訪れたときは居留守を使っていたこと。 

鬱が辛くて今後も働くのは難しいということ。


なんですぐばれるしょーもない嘘をついたのか聞いたら、 とにかく僕から目先のお金を借りるのに必死だったということでした。 

 

さすがの僕もお手上げです。

 

先輩の自力の生活再建は無理と判断し、 生活保護の申請をすることにしました。 

 

友人がすぐに生活保護支援をやっているNPOに電話してくれて、 その日のうちに相談に行くことになりました。
 

NPOの事務所は一見普通のマンションでした。 

チャイムを鳴らすとすぐに一室に通され、ソファに座って少し待たされました。 

本棚には労働問題とか格差問題とかの書籍がずらりと並んでいました。 

 

生活保護者支援の他にも、企業から不当労働行為を受けた 労働者の支援なども行っているようです。 

 

やがて20代の若い男性がやってきて、詳しい事情を訊かれた後、 生活保護制度の詳細を解説してくれました。
 

生活保護を受けるには、 以下の4つの要件を満たさなければならないということでした。

1、資産がないこと

 2、生活に足る収入がないこと 

3、援助してくれる身内、親類がいないこと 

4、働けない事情があること

 

逆に言えば、この4要件を満たしているなら、 国は申請者に必ず保護を認めなければならないということです。

 別に住所不定でもいいし、住民票がある地域で申請しなくてもいいそうです。
 

先輩の場合、資産は皆無だし、現在収入もありません。 

両親はすでに亡く、親族との交流もなく、 唯一の身内の弟とも険悪な仲で、まず援助は期待できません。 

鬱病や拒食症の診断を受けているので、4の部分もクリアです。 

 

申請しさえすればまず審査は通るだろうとNPOの人も言っていました。

 (別に診断書を提出したりする必要はない、というのには驚きました)
 

受給できる金額は、東京の場合、生活費として月約8万円。 

このほかに月53,700円まで家賃が補助されるようです。 

その他、医療費や一部バス代は無料になる他、 引っ越し費用、最低限の家財道具の購入費用なども支給されます。

 (あと就活のための費用や、資格取得のための費用なども支給されます) 

 

申請すると審査がおりるまでに10日前後かかりますが、 その間生活が苦しければ、保護費を数千円ですが前借りすることもできます。

ただ自治体によっては、窓口に訪れた人に、 生活保護の申請をさせずに追い返してしまうケースもあるそうです。

 (申請をさせると保護を認めざるを得なくなるため)
 

申請する日はNPOの人が福祉事務所に ついてきてくれることになりました。

万一事務所側が申請を拒否するような素振りがあれば、 代わりにバトルしてくれるそうです。

 

僕は用事があって申請にはついていけなかったのですが、 先輩の話によれば、生い立ちとか交友関係とか資産状況とかを かなり詳しく訊かれたそうです。 

(軽く半日かかったそうな)
 

その後待つこと数日。

 先輩から連絡があって、無事保護決定通知書が届いたそうです。 

今後先輩は、その気になれば半永久的に月13万円程度 国から受け取り続けることも可能になります。
 

ちなみにバイトとかして収入を得ると、 それに応じて保護費が減ってしまうため、 一度保護を受けた人はますます働く意欲をなくして、 保護から抜け出せなくなる人が多いそうです。 

 

65歳くらいになると働くよう催促されることもなくなり、 病気か寿命で死ぬまで保護費や医療費が支給されます。

 

仮に月13万円を50年間受け取り続けると・・・7800万円! 

医療費とかも含めたら、1億円くらい支払われる計算になります。 

 

生活保護受給者数は現在200万人以上。 

近年加速度的に増えているようです。 そりゃ国の社会保障費も大変なことになるわ・・・。
 

どうしても自力で生活できない人はいるので、 生活保護制度をなくすべきとは思いませんが、 実際に生活保護を申請してみて、 この制度は結構ずさんだなーというのは感じました。

 

生活保護の要件の、 

3、援助してくれる身内、親類がいないこと 

4、働けない事情があること 

この辺りはその気になれば簡単に偽装できちゃうし。

 (診断書とかいらなかったし、援助できる身内がいても、 「私は援助しません」って身内が言い張れば通る模様。 それ、口裏合わせられたら終わりやん・・・)
 

何はともあれ、今後は家賃が支給されるので、 先輩は新しい部屋を借りることになりました。 

 

しばらく不動産屋を回っていたようですが、 やがて新しい部屋が見つかったと先輩から報告を受けました。 

僕が借りている部屋は解約することになったので、 それまでに部屋を掃除して、鍵も返してくれるようお願いしました。
 

ところが、この頃から先輩がぱったりやってこなくなりました。

 新居にもう引っ越してしまったのか、家に行ってもいません。 

 

僕は彼が引っ越した先の住所を知らないし、 彼は携帯も持っていないので、連絡手段もありません。 鍵も返してもらっていません。 

 

退去の日には立ち会って、管理会社に鍵を返す必要があるので、非常に困りました。 

 

仕方なく管理会社に事情を話して、鍵を持ってきてもらうことにしました。 

 

部屋の中には入れないため、 先輩がちゃんと部屋を綺麗にしていったかどうかも分かりません。 

まあさすがに掃除くらいはしていくだろうと思いましたが・・・
 

退去の日、部屋に向かうと、道路に車が止めてあって、 管理会社の人が先に来ているようでしてた。 

 

部屋のドアがあけ放されてあって、 その近くで管理会社のおばちゃんが 腕組みしながら怖い顔で仁王立ちしてました。 

 

目が合ったので、 「部屋、大丈夫でした?」 と僕は訊きました。 

 

「大丈夫じゃないです」 おばちゃんが怒った声で言いました。

「トイレ見てください」
 

僕が恐る恐る部屋に足を踏み入れると、 これまで経験したことのないような、 猛烈な悪臭が鼻をつき刺しました。 

 

いたるところに蠅がぶんぶんしていました。

 臭いの発生源はトイレでした。 

 

トイレはひときわ蠅がたくさんいて、 もはや息ができませんでした。 

便器の蓋は閉まっていました。 

恐る恐る蓋を開けると・・・

 

ナンデヤネン!(ノ`△´)ノ ┫:・’∵:.┻┻:・’.:∵
 

なみなみと溜まった山盛りウ○チ。

 容量的にもはや限界。

 

  あと一回やったら絶対溢れるレベル。 

 

しかも先輩が引っ越してから2週間は軽く経っています。 

ここしばらく春のポカポカとした陽気が続いていました。

 完全に熟成されています。
 

僕はそっと便器を閉じて、おばちゃんの所に戻りました。 

そりゃおばちゃんも怒ります。 

 

多分長く不動産業をやっていても、 至近距離で山盛りう○ちを拝む機会はめったにないでしょう。

 

一応、他人に部屋を貸していた僕の責任もあるので、平謝りしました。 

 

「トイレを綺麗にしてからもう一度呼んでください!」 

おばちゃんはプリプリしながら帰っていきました。
 

綺麗にすると言っても、困りました。 

 

水が止まっているわけではないようだったので、 多分詰まったのをそのまま放置したのだろうと思いました。 

 

この状態で便座のレバーを倒して水を流したら、 茶色いナイアガラの滝が出現します。
 

僕の手には負えないので、業者を探すほかありません。

 携帯で都内の業者を調べて何件か電話し、 即日対応できそうなところに依頼しました。 

 

異臭が充満する部屋で待っていたくはないので、 その間近くの喫茶店に避難します。 

2時間くらい待って、ようやく業者から到着したという連絡が入りました。 

 

換気のためにドアも窓も開け放していたので、 そのまま作業に入ってもらいました。 

さらに1時間待って、業者から終わったという連絡が入ったので、 喫茶店を出て部屋に戻りました。
 

業者のお兄ちゃんから6万円請求されました。
 

「半端なく色々詰まってました」 

「毎日1、2件出動するけど、半年に1回あるかどうかのひどさ」 

「素人が見たら多分吐きます」 

とか言われました。
 

先輩が僕に何も連絡せずに黙って引っ越していった理由も想像できました。 

多分トイレが詰まった時、先輩はインターネットも電話もないので、 業者を探して連絡することが難しかったのでしょう。 

 

そのまま生理的欲求に従って排泄を繰り返した挙句、 手の付けられない状況になってしまったのでしょう。 

そして保護費がおりたとはいえ、 業者に依頼するお金ももったいなかったのでしょう。
 

考えた結果先輩が導き出したのは、 「う○ちを残して黙って去る」 という結論だったのだと思います。 

もう僕のお金をあてにしなくても生きていけるし。

 逃げてしまえば僕にこれまでのお金も返さなくていいし。
 

僕は散々支援してきた先輩に う○ちだけ残して逃げられるというあまりの事態に、 頭真っ白になって怒りも湧きませんでした。 

というか、もはやもう面白かったです。 まるで漫画みたい。
 

業者にお金を払う時、なんでこうなったのかって訊かれたので、 正直にこれまでの顛末を話したら、 「あんまりそういうこと(=知り合いに部屋貸すとか)しない方がいいっすよ」

 って兄ちゃんに真面目にアドバイスされました。
 

しかも、業者がやってくれたのは詰まりの解消まででした。

 清掃まではしてくれなかったので、 便器の中は茶色いものがびっしりこびりついていました。 

相変わらず鼻も曲がりそうでした。 

このままでは管理会社のおばちゃんを呼べません。 

この便器を綺麗にしなければなりません・・・。


もうすっかり日が落ちていました。 

電気が止まっているので部屋が暗く、 掃除は明日に持ち越すことにしました。 

近所のスーパーでトイレブラシとマスクと洗剤とゴム手袋を買いました。 

 

夜のうちに便器にクレンザーを力いっぱいぶちまけておきました。 

翌朝10時に管理会社のおばちゃんがまた見に来るそうなので、 朝のうちに掃除しなければなりません。
 

目覚ましに叩き起こされて、爽やかな朝日の降り注ぐ中、 眠い目をこすりながら便器をこすりにいきました。 

 

なんで俺が先輩のフンの後始末をしなければならないのだと、 この辺でようやく腹がたってきました。 例の生活保護申請の時に手伝ってくれた友人が 掃除に付き合ってくれたのが救いでした。

 (なんていいヤツなんだ!)
 

クレンザーをぶちまけたにもかかわらず、 トイレの中はやっぱり涙が出るほど臭かったです。 

マスクとゴム手袋で武装して、 トイレマジックリンを一度に使い切る勢いで吹きかけ、 友人が率先してトイレブラシで一心不乱にこすってくれました。

 (なんていいヤツなんだ!)
 

トイレは見違えるほどピカピカになりました。  

これがトイレの本来あるべき姿だよね、うん・・・。

 トイレブラシは即捨てました。

 最後に消臭スプレーを一本使い切る勢いで部屋中に撒きました。
 

おばちゃんも綺麗になった便器を見て納得したらしく、 これにて引き渡しは完了となりました。

6畳の和室だったのですが、なぜか畳が焦げていて、壁紙も汚れていました。 

交換費用は敷金から差し引かれるそうです。 

鍵も交換になるので、それも敷金から差し引かれるそうです。 

 

クリーニング費用も含めると、敷金だけでは足りなくて、 1~2万追加の支払いがあるかもしれないということです。

 最後に、ポストに郵便物がたまっていたので一通りチェックすると、 僕の宛名でBIGLOBEからインターネット未払い料金の請求書が入っていました。

 延滞金とか色々ついて3万円でした。
 

その後、僕もマンションを引っ越したので、 先輩も僕に連絡をとることはできません。

街でばったり会わない限り、 もう二度と会うことはないでしょう。
 

今回の経験で、人の人生を変えるというのは 簡単なことではないなと感じました。 

 

彼が望むなら、僕はネットビジネスだって手とり足とり教えたし、 学びたいことがあるならその手段を提供する気もありました。 

(先輩にもそう伝えました) 

 

時間もたっぷりあるのだから、 何かを始める環境としては非常に良かったはずです。
 

しかし先輩は、何も行動を起こそうとはしませんでした。 

 

ひたすら何もしない日々を繰り返し、 お金が足りなくなったら借り、徐々に追いつめられ、 最終的に生活保護に落ち着いて、 また何もしない日々に戻りました。

 

結局本人に現状を変える意志や覚悟がなければ、 どんなチャンスや幸運が目の前に落ちていても意味がないのです。
 

まあ僕としても不本意な結果に終わったわけですが、 今回の件で得られた知見もありました。 

 

「安易に人にお金をあげちゃいけない」 

「安易に地元から人を呼んじゃいけない」 

「安易に人に部屋を借りてあげちゃいけない」 

「人を助けるということはその人の人生の重みを背負うことになる」 

「○○してあげている、という意識を持っている限り感謝はされない」 

「むしろお金を渡すときはこちらが感謝しながら。感謝できない相手ならお金を渡す(使う)べきじゃない」 

「短期間でも人は変わる(悪い方に)」 

「クズはいる」 

「生活保護は凄い」 

というようなことを学びました。 

 

貴重な人生経験です。 

ブログのネタにもなったし。 

勉強代100万はちょっと痛いですが・・・。
 

実は他にも友人に部屋を貸しています。 

 

その友人は今回の先輩とは比較にならないくらい誠実でいいヤツだし、 彼が近くにいることで僕の人生も確実に幸福度アップしてるので、 少しも嫌な気持ちにならないばかりか、 できることならいつまでも居てもらいたいです。

 

感謝しながらお金を払えます。 

今回の僕の失敗は、 

「人生を背負ってもいいと思えるほど先輩は僕にとって大事な存在か?」 

ということを深く考えなかったことが最大の原因です。

 

だから僕も徐々に先輩の存在がストレスになってしまい、 それが知らず知らず態度に現れて、 先輩の失踪という結果に繋がったのでしょう。
 

しかし、先輩はこの後どんな人生を送るんだろう・・・。 

 

「このまま一生ボロい1Kに住んで、信頼しあえる家族も友達もいなくて、 手取り8万のショボイ生活をしながら、孤独に老いて死んでいくのかなぁ。 くそみたいな人生だなぁ。くそだけに」 

と友人がぼやいていました。

 

 一緒に便器をこすった経験からか、 彼も先輩に対してなかなか辛辣な言葉を吐きます。 

 

だいぽんさんのブログから転載】

 

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