「最優秀雇用主賞」受賞企業の理念とは

こんにちは。吉岡です。

先日、アメリカのエーオンヒューイット社調べによる

「最優秀雇用主（Best Employer）」賞が発表されました。

その企業は

世界最大の国際総合航空貨物輸送会社、フェデラルエクスプレス社。

同社はマレーシア・ニュージランド・シンガポールで「最優秀雇用主（Best Employers）」の1社に選ばれたほか、韓国で「女性にとっての最優秀雇用主（Best Employer for Woman）」に、タイでは「最優秀雇用主の有力候補（High Potential to be Best Employer）」の1社に選ばれました。

同社のアジア太平洋地域社長であるディビッド・L・カニングハムJr.は

「『最優秀雇用主』賞を受賞できたのは、当社の『People-Service-Profit』の理念が改めて高く評価されたことの証です。」

と述べています。

ちなみにフェデラルエクスプレス社は、フォーチュン誌の「世界で最も賞賛される企業」、またウォール・ストリート・ジャーナル・アジアが発表したアジアで「最も賞賛される企業200社」の1社に選ばれています。

す、すごいですね。

そうなると気になるのがフェデラルエクスプレス社の企業理念。

----【フェデラルエクスプレス社企業理念】--------

フェデラルエクスプレスは、人間尊重の企業です。
　
設立以来「People(人)－Service(サービス)－Profit(利益)」を企業理念としてきた当社は「社員を最も尊重すること」を実践してきました。この理念は、次の様な経営方針に反映されています。

1.会社の制度や方針の策定、様々な計画立案やスケジュール作成において、社員への配慮を第一に優先すること。
★ 当社のマネージャーは、業務上の決定を行う際に部下の意志を尊重することが義務づけられています。（それは、社員の意志を無視して業務を遂行することでの、当社の目標達成はありえないという考えからです）

2.あるポストについて、必要とされる職能を持つ人材が、社内で見いだせない場合以外は、社内昇進を厳守すること＜社内公募制＞。

★ ポジションに空きが出た場合は、外部に募集をかける前に、社内のオンライン掲示板上で社員に告知して社内公募を行います。いくつかのグレードを一気に飛び越すような応募も可能。明確なキャリアプランを持っている人にはやりがいのある制度です。

3.社員の教育・指導には最大限の時間と努力を費やすこと。

4.あらゆる問題について、それが個人的な秘密に関わること、特殊な権利を保護することに関すること、あるいは政府の法令によって制限を加えられていることでない限りどのような情報も、要求されれば素直に公表することによって社内レベルでのオープンなコミュニケーションを維持すること。

5.SFA(従業員満足度調査)・GFTP(社内裁判制度)・オープンドアなどの進歩的な制度を維持することで、職場での問題が解決され、社員だれもが不利益を受けないようにすること。

6.社員だれもが一人の例外もなく、人間として相応しい尊敬と尊厳をもって扱われること。

7.極めて要求水準の厳しい仕事において、社員に要求される完全なチームワークとプロフェッショナリズムをよく認識して「ありがとう」「よくやった」というお礼や褒美の思いを言葉にして発すること。

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