皆さんは「BUNACO」をご存知ですか?
青森県弘前市にあるブナコ漆器製造株式会社で作られる製品のブランド名です。
昨日偶然テレビで見て、その製品の美しさに、現在非常に購買意欲を掻き立てられています。
材料はその名から想像できるとおり、ブナの木。
ブナといえば、実は私の九州の実家の「町木」でもあります。
北から南まで、日本ではなじみのある木ですね。
このブナの木から、どんな美しいものができるかといいますと、
こんなシリーズ や
こんなもの まで。
このように、様々な用途、色んなデザインに対応できるのは、木材を1mm(!)の厚さにスライスした後、1cmのリボン状にして、そこからひとつひとつ職人さんの技で成形していくという工程をとっているからです。
曲線と、ブナのもつぬくもりが本当に美しい。
海外からの需要が高いのもうなづけます。
すべて手作りというこの作品たち。
基本であるリボン状のブナをしっかり巻けるようになるまで、少なくとも2年はかかるのだとか。
技の習得には根気と時間がかかります。
また、石川県の輪島漆芸技術研修所では、今月6日に入学式が行われ、漆芸を学ぼうという28人の研修生が入学したというニュースを目にしました。
ここはなんと人間国宝の方々が指導にあたられるのだとか。
技術とともに、文化や教養、その姿勢からも、たくさんのことを学べそうです。
技術や技を磨いて職人になる。
その技と文化を継承し、次の担い手に託す。
都会でのサラリーマン生活では「仕事との付き合い方」「ワークライフバランス」なんていうキーワードがよく出てきますが、「技術を受け継ぎ、つなぐ」という世界では、自身と仕事の向き合い方が違うように思います。
仕事の価値観。仕事への価値観。
皆さんはどのように考えますか?


