こんにちは。吉岡です。
私は日経新聞の文化面に掲載されている「私の履歴書」がとても好きです。
ここで自身のこれまでの「履歴書」を紹介している方々は、皆さん大企業の創始者だったり社長だったり有名な文化人だったりと、私達があこがれる著名人ばかり。
巨人はいかしにして巨人になりえたか。
共通して言えるのは、皆さん人生のある時期に、強い決意をされていること。
そして、けっして楽な道を選んでいらっしゃらないこと。
時には血のにじむような努力をしていらっしゃったり、思いもかけぬ運命や境遇から逃げずに必死で立ち上がっていらっしゃいます。
物事を「点」で見ると、それはただの悲劇だったり悲運だったりすることでも、色んな方の人生をこうやって人生の流れとして垣間見させていただくと、そこからの「続き」を必ず見つけて歩き出していらっしゃるのです。
人の運不運、幸せかそうでないのかは、誰がなんと言おうと、自身がどう感じ、どう生きるかこそすべてだと思います。
先日mixi経由でとある学生からメッセージが届きました。
就活について、メールで相談したいという内容でした。
もちろん快諾しました。
するとさっそく、
「エントリーシートってどう書いたらいいんっすかねー?志望動機とか学生時代に力を入れたことの書きかたがわかりません」
という2行のメッセージが届きました。
に、2行・・・と思いながらも、私が思うことを書いて返信しました。
すると
「面接の練習はしたほうがいいっすよね?」
というさらに短い質問の返信がかえってきました・・・。
面接の模擬練習も大事だけど、練習しすぎて本番で丸暗記のセリフを棒読みするのは、気持ちが伝わらない。
人前で話すことや色んな世代の人と話すのは勉強になるので、積極的にそういう場を自分で作るのもいいのでは?
というような内容を返信しました。
次にきたメッセージが
「会って色々教えてくれませんか?」
今すぐ会うのは厳しい旨をメールすると、それっきり返信はありませんでした。
・・・結局この学生は何がしたかったんだろう?と、しばし考えてしまいました。
要領よく就活を成功させるコツを得ようとしたのかもしれません。
とはいえ、この短期間の顔も知らないメッセージのやりとりだけでは、それも私の想像でしかありません。
情報を得ようと思ったら「正しい情報」も「根も葉もない情報」も得てしまうこの時代で、学生達が情報力に惑わされて「自分はどうしたいのか」「自分はなにを目指すのか」を置き去りにしなければいいなと思う今日この頃です。
採用コンシェルジュ 吉岡 美奈