第173回 「マカオ」 | インキュベーター社長日記 | インターウォーズ株式会社 吉井信隆のブログ

第173回 「マカオ」

世界遺産とカジノ産業で沸騰している二つの顔を持つ街「マカオ」を訪ねました。


マカオの街は、450年にわたり中国とポルトガルの文化が融合した街全体がアートな街並みでした。


マカオは、中世の日本においては関わりが深く、長崎でカステラを広めたポルトガル人は、マカオ経由で日本に広めたことを知りました。


戦国時代のキリシタン弾圧の際、マカオに亡命した日本人殉教者の墓があり、セントポール天主堂のファザードに、日本を象徴する菊が彫り込まれています。


夜にはカジノを併設するホテル群のネオンライトが光り輝き、ひときわ目立つ華やかな街に変貌する、昼と夜のコントラストが印象的な活力に満ちた街でした。


現在、マカオの経済は、カジノ観光産業としては、驚きましたがラスベガスの4倍の規模とのこと。

また、織物や衣類、花火、玩具や造花、電子機器の生産拠点となっています。


 昨年訪ねたマラッカは、ポルトガル、オランダ、イギリス、日本に占領されたことから、宗教、建築、文化、料理が融合し、独自の文化が創生され世界に誇れる街に育っていました。


「タン・チェン・ロックという起業家」が、時をかけ、それぞれの民族、宗教、文化を尊重して、融合しながら共存して生きる精神や知恵を結び、街を創り上げマカオと共通したものがありました。


資源の少ない日本は、海に囲まれた単一民族として、トヨタを筆頭に輸出加工産業によって成長してきた国です。


日本がブレークスルーしてゆくために、グローバル人材や様々な文化を受け入れ融合させ、起業家達がイノベーションすることが、「日本のグローバル社会でのあり方」だと。


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