第57回 幸せの条件 | インキュベーター社長日記 | インターウォーズ株式会社 吉井信隆のブログ

第57回 幸せの条件

セミナーでの講演後、会場である企業の幹部の方が、土地の担保価値がまだ落ちつづけてたいへんだと嘆いておられた。


「でも、安くなり家を建てやすくなってよかったじゃないですか!」と申し上げたら「?」の顔をされた。


社会通念での価値観と、この方の価値観が一体となり、個人の問題として考えられなくなっている気がした。


ここに【企業内個人】の不幸が象徴されているように思えた。


私は、会社を創る際、「会社は個人と社会の為にあり、共有した理念に向けて、人が自立し頑張った分だけ個人収入が青天井で確保できるべき」と考えた。


人が幸せになれる会社のあり方として、個人が会社とコミットを結ぶ仕組みを実践した。


試行錯誤の連続だが、時々「幸せの条件とは何だろう?」と仲間達とその条件について語り合ったり、求職者の方から質問を受けたりする度に、改めて考える。 


「夢」や「志」が必要だ!


何処に向かって、自分はどんな意味や価値を持って生きるのか!


人生の目的がないと、幸せなプロセスを歩む人生とは言えない。 


「お金」・・自分の夢にチャレンジするためにもある程度のお金は必要であり、家族で安心して生活できる原資がないと、幸せとはいえない。 


この二つだけでも何か物足りない!


共に喜びを共感し会える「同士」が必要だ。


「仲間同志」、「家族」や「恋人同士」や「友人同士」という喜びを、分かち合う仲間がいないと空しい。


人の役にたち、社会の役にたつ存在であることがより豊な人生を与えてくれる。 


「夢」だけでも、「金」だけでも、「仲間」だけでも、「人の役に立つ」だけでも駄目で、夢と金と仲間、社会貢献がそろって「幸せの条件」となる。


会社も、夢だけだと、大きな夢や志はあるが、必要な資金もなく、夢を共有する仲間もできない。 


金のみだと、金儲けだけで夢もなければ、信頼し合う仲間もいなく金の亡者と化し、事件に繋がることも多い。


仲間だけだと、共有する志もなく資金もない、仲良し集団でやがて姿を消してしまう。 


人の役に立つだけだと、気持ちは満足する事があっても、事業ではなくボランティアになってしまい存続できない。



幸せは、夢と金と仲間と社会貢献のバランスと、自分の心が決める。





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