前回は「読み手に愛を」というお話をしましたが、今回はもうひとつのポイントについて触れたいと思います。
もうひとつのポイントは
「読み手が頭の中に”紙芝居”を描けるレジュメが良い」ということです。
ではどうすれば、相手に紙芝居を描いてもらえるのか?というと
紙芝居を描かせる方法は
1.固有名詞
2.数値化
と言われています。
(株式会社武蔵野の小山社長は日々の報連相の際も”固有名詞と数値を織り交ぜて報告せい!)とおっしゃっているそうです)
取引先名(守秘義務の問題は後述します)や導入したシステム名などは、実名が書いてあったほうが、読み手がイメージし易いですし、特に営業の方は「コンタクトできるご自身の武器」ですので、記載しない手はありません。
また数値化については、営業職の方は一番数値化し易い職種なのですが、実際にあったお話で、レジュメ上に
「たくさん売りました」と書いている方もいました(!) 一番良いのは、
FY2009 予算100 実績120 達成率120%
FY2010 予算200 実績250 達成率125%
というように在籍期間の予算・実績比を記載したほうが伝わり易いと言われています。また、「全国で1位で表彰される」などもありましたが、「300人中 1位」という書き方でないと相手はイメージしづらいものです。
(2人中1位だったのかなぁ・・・などになってしまうのも勿体無いですよね)
管理部門の方でも「80%経費削減を実現」と書かれる方がいますが、絶対額を書かないと、
1万円を2千円にしたのか?、それとも10億円を2億円にしたのか?が伝わりません。
前述の守秘義務についてですが、SEの方などは”某”に留めたほうが良いと言われています。これは受け手の企業が「うちは孫受けの受託開発が多いので、入社したあとでうちの取引先もポンポン書かれちゃ困る」と思われるからです。一般的には営業の方は取引先名は、ご自身の”武器”ですので、書かれる方が多いです。
でもエージェントを使って転職活動をされる場合は、上記SEの際のリスクも払拭できる方法があります。
エージェントがご本人のレジュメを企業へ送る際に「今回に限り企業名を記載して戴いております」と一言添えておけば、上記問題も解消できます。
実際にあった話ですが、”某大手證券会社の基幹システム開発”を”野村證券の基幹システム開発”と書き換えて、企業に送った際に、「おっ!野村證券のシステムをやってたんだ!今度野村さんの子会社とビジネスがあるので一度会って見よう」と書類通過された方がいらっしゃいました。
できるだけ固有名詞はあった方が相手に伝わり易いので、上記方法もエージェントに相談してみて下さいね。