菅官房長官は「返還時期は柔軟に対応していく、「4島一括返還」という立場は取ってない」 | 政治家の言質資料館

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日々の政治家の発言をまとめています。


10日、菅官房長官は記者会見で発言。 

菅官房長官の発言をまとめると下記の通り。

「(安倍総理のASEAN訪問について)アジア太平洋地域の平和と繁栄を確保するため、ASEAN諸国と協力関係を強化していくことが重要である。戦略関係が大きく変化するアジア・太平洋地域の平和と繁栄を確保するため、ベトナム、タイ、インドネシアの3カ国と関係を強化する。これらの国は、世界の経済成長をけん引するアジアの成長センターである。成長を取り込み、日本経済の再生につなげるべく、経済面での連携の強化を図りたい。米側と緊密に連携して外遊は決定し、米国もASEAN訪問を高く評価している。米国訪問は引き続き調整している。早期に訪米を実現して同盟強化の方向性について首脳間で議論する機会を設けたい考えは変わっていない」

「(昨日の森元総理の発言について)北方4島の帰属の問題を解決して、ロシアとの間に平和条約を結び、返還の時期については柔軟に対応していくのが政府の基本的な考えで、この方針は堅持したい。4島の帰属が確認されれば、実際の返還時期は柔軟に対応していくのが従来からの立場で、政府として「4島一括返還」という立場は取ってない。北方領土の交渉は日本とロシアの政府間で行われる。それを前提に森元総理は番組中、「決めるのは安倍総理」と言っている。森元総理が特使としてロシアに派遣される場合は、政府の考え方を言ってもらうことになる。4島の帰属が確認されれば、実際の返還時期は柔軟に対応していく」