今日も慌しい1日でした。



今夜は「鯖子のあぶり」をかじりながら、物思いにふけっています。



尾鷲市の最南端にある梶賀町は、人口わずか200人に満たない小さな漁村ながら、日本一おいしい「燻し干物」を販売する町として知られている。

それが、「あぶり」という郷土の味。

一度食べたら、病みつきになる。
食べ始めたら止まらない。

故郷の香り高い干物。

やたらな金額ではなく、買いやすいのもうれしい。



純粋に作られた小魚の薫製。

その昔は、貧しい漁村の家庭の味だったという。

売り物にならない雑魚を家庭で丁寧にさばき、
サクラの木を燃やし、長時間かけて燻して仕上げたもの。

今も高齢の女性たちが、この作業に従事する。

そして、そこにあるドラマを知れば、更に惹きつけられる。



今日も男子クラスの勉強会。

毎度の松楓閣の天ぷらコーナー。
天ぷら名人に、今日もお世話になった。



メゴチ。



オクラ。



小鮎など。

男子たちは、課外授業の楽しさに酔いしれていた。

その道ひとすじの名人がいる町や店には、酔いしれる味がある。



夕方からは、近郊の町のクッキングスクールを拝見に。

最新の設備がある全国展開のクッキングスクールが、コロナ禍で閉じるとのこと。

弊社に買い取りの打診があって、様子を見に。

豪華な設備に心引かれても、電磁調理器では家庭ではなかなか困難かもと。。


何よりも、高額のチケットをまとめてコース販売する料理教室とは、我が社は経営方針が異なるから一線を画したい。

良き企業に引き取られるよう、お声かけしますと引き下がる。

生徒さんらが心休まる、燻しの香りがする、故郷の優しさが感じられる料理教室を経営したいと思う私を、古いヤツだと笑ってください。