料理研究家が、日曜日の夜にのみ開業する、居酒屋「華ちゃん」。

今夜はナポリで開店です。


実は華ちゃんは、イタリアに滞在中ですが、現地でも「華ちゃん」を臨時開業することになったのです。

華ちゃんがその昔、農水省の仕事をした折にお世話になった人に、ナポリでお会いすることになったからです。


ナポリでお会いしているのは、かつては農水省に勤務し、現在は天下り先の国際機関で顧問として、世界中を駆け巡って各地の調整役を務める前野さん。

華ちゃんは料理教室の仕事で、料理講師や生徒さんらをイタリアグルメツアーに引率中ですが、お久しぶりに前野さんと現地でお会いすることになったのです。

彼は事務所があるヘルシンキから、忙しい仕事の合間に来てくれました。

華ちゃんの手料理が、楽しみとのこと。

華ちゃんは、ナポリのレストランのキッチンをお借りして、前野さんに手料理をお作りすることにしました。

食材や調味料も持参したので、かなり本格的な料理も作れます。

まずは、この店のフレッシュモッツァレラチーズの冷奴風。

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手作りの「味ポン」を持参したので、ポン酢をかけて召し上がれ。

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たくさんあるので、お土産にも持ち帰ってくださいね。

日本から持参した海苔などを、現地の高級スーパーマーケット=グラングストで購入した青菜と和えたひと皿。

懐かしい味だと、鉢を抱えるようにして、華ちゃんの味を楽しんでくれます。


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ヨーロッパでは、この季節には見事なフレッシュポルチーニが手に入るのでと、レストランののオーナーが、華ちゃんのために、ビッグサイズのものを入手しておいてくれました。

イタリア風に、フリットにしてみましょうか?

いやいや、日本の天ぷらが良いと言う、前野さん。

あいにく天つゆの準備ができないので、レモンでどうぞ。

日本の松茸よりも食感が良いし、「天ぷら」にぴったりだと、感激の声を連発する前野さん。


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彼は若い頃に、現地で知り合ったスウェーデン人の長身の美人妻とヘルシンキで暮らしていますが、やはり時々、無性に日本料理が食べたくなると言います。

よかったわ。

持参した手作り味噌で、後でみそ汁を作りますね。

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白飯も炊き上がりました。
厚鍋を持参して良かったわ。

仕事も順調、趣味である山登りは、スイスを中心にヨーロッパの山々を制覇しつつの日々で、人目からは優雅そのもの。

しかし何処かに、「うれい」があります。中年男性は、やたら明るいよりも、前野さんのように、何処かにうれいがある方が心惹かれますね。笑

前菜をあれこれ用意して置いたのですが、華ちゃんの手製のみそ汁がおいしいと、3回もお代わりしてくれます。

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前野さん☆  「これまでは仕事でヨーロッパを転々とし、世界のトップに立ち、今も充実した日々を過ごしています。

しかし時々ふいに、おふくろが手作りみそで作ってくれた野菜がたくさん入った、あのみそ汁が恋しくて。。。。

現在の毎日には、何の不満もないのですが、あのみそ汁が飲みたい!!!!」と、身悶えするような日もあります。

華ちゃん!  僕のように海外で暮らす日本人は、おいしいみそ汁や白飯、お浸し、豆腐が懐かしくて仕方ないのですよ。

おふくろの味と言うのは、おそらくどの国の人にも共通です。

華ちゃんにはこれからも、家庭の味を伝承しつつ、人々の心と身体を守ってあげてくださいよ。

今夜はありがとうございます。
また、お会いしましょう!

そして彼は趣味の合唱を、レストランのお客さまに披露することに。

レストランのお客さまに、披露した「オーソレミヨ=私の太陽」は、大喝采を浴びました。


日本から遥かに離れた異国の地で、平凡ではありますが、「日本の味」を前野さんに堪能して頂けたことは、華ちゃんにとっても、無上の喜びです。

これからの益々のご活躍をお祈りして、お別れします。

華ちゃんは、イタリアの旅を続けます。

〜このお話はフィクションであり、実在の人物及び団体とは、一切関係ありません〜