もう一つの恋 -107ページ目

もう一つの恋

かずくんとのこと

2週間ぶりにかずくんに会った。

痩せたねぇ~」って言ってくれた。
だってあれから6キロ痩せたんだもん、がんばったよ。

今日は次のマネージャー研修の為の資料作りのアドバイスをしてもらった。
それから目標の設定と詳細スケジュールを組むための目標の決定。

あとは愚痴とお土産の交換。

「みんな喜んでたよ。こんな物ほしがる人がいるんだって。今じゃ田舎の子供も食べないからね」って嬉しそうだった。

やりたいことや、目標とか何にもないの」って言ったら
俺のとのことが終わったばっかりだからだよ、そのうちまたやりたいこと見つかるよ」って言ってた。
ホントはあるよ「やり直したい」って言えないだけ。

俺が振られたんだからな」っていうから「私が振られたんだよ」って言い返した。
かずくんは「そっか、俺が追わなかったんだよね」って笑った。

こっちは泣きたいよ。
でもこういう会話って、普通別れてすぐなかなか出来ないよね。
本当に不思議な関係になってる。

6月13日にかずくんからもらったメールの中に

この世で一番俺のことを思ってくれているのはティンク姫だと思ってる。

だから俺にとっても大切な人。
でも、その全てを受け入れてそれを中心でって事は、生活、年齢等から出来ない。
その結果、ティンクが離れていくことになっても、その次は俺も引き止めることは出来ないと思う。
ティンク姫の気持ちは俺なりにはわかっているつもりだけど、
実際には、温度差がかなりあるし難しい。
今のまま自然と、ティンク姫に文句言われながら、一緒にいられることがいいのかも。


ってかいてあって、「この世で一番俺のことを思ってくれているのはティンク姫だと思ってる

っていう言葉がその時はぴんと来なかった。

だって私には愛する息子と夫がいて、かずくんにも同じように大切な奥さんと子供達がいる。

私なんかよりもっともっとかずくんを思ってくれる人がいるって思ったから

かずくんには周りに私以上にかずくんを大切に思ってくれる人がたくさんいるでしょ」って答えた。


でも最近になってかずくんの言葉の意味が良く解る。


私にとってかずくんはこの世で一番大切な人とは言い切れないけど

かずくんを思う気持ちは誰にも負けないと思う。

理由のない愛情だし。

家族でも無い、なんの利害関係もない、もう恋人でもない。

でもかずくんを大切におもう気持ちは多分この世の中で一番だと思う。


その話をちょっとしたら

俺は今でもそう感じてるよ」って言ってくれた。

わかってもらえることは素直に嬉しい。


でも、ちゃんとわかってる。

だったら....って思っちゃイケナイ。

お互いに一番大切な人は他にいる。

だから今の関係が一番良い。


コレクションの下着はしばらく買ってなかったんだけどカタログを見てたら選んでくれた。
着せてみせることは出来ないけど、今度二人で会えるとき着ていこう。
今日着てるのウフ」って耳元でささやこう。

今日はカラオケルームで話をしてたから、終わった後前と同じようにカラオケをした。
HANABIは来月歌えるように練習してきてくれるって。

ドリカムの「好きなだけじゃダメなんだ」を歌ったとき

最後のフレーズが歌えなくなった。
涙を必死で我慢して声が出なくなった。

好きすぎて恐かった
小さなことも不安だった
信じるなんてできなかった
好きだけじゃだめだった
好きだけじゃだめなんだ

かずくんが私の顔をのぞき込んで「泣いてるのかと思った」って言ったとき
涙が溢れそうになって「トイレ」っていって走って外へ飛び出した。

戻ってきたときは笑顔でサザンを歌えたから良かった。

1時間二人で歌って外へ出るとき思い切って聞いてみた
10秒だけ背中貸して
いいよ

ぎゅって抱きついたら、腰に手を回してくれた。
10秒間きっちり数えて

ありがと」って離れた。

あとは何もなかったみたいに、笑いながら話してバイバイした。


久しぶりにカズ君の声を聞いた。
仕事の話ですごく丁寧な営業口調だった。
「明日よろしくお願いします。」って言ってた。

お土産のことも何にも言ってなかった。

着信があったから、かけ直すとき何度も何度も発声練習をして
可愛い声つくって明るい声つくって電話した。

気を張ってないと
「もう一度」って言いたくなる。

がんばってがんばって平気なふりをしなくちゃ。

明日3時間二人きり。

終わった後泣くことにして、がんばって笑顔を作ろう。

何度やっても上手く張り付かないので、歌詞だけ別に載せます。


もう一度キスしたかった

Words:KOHSHI INABA Music:TAKAHIRO MATSUMOTO 


 眩しい夏につかまえた 強くしなやかな指先
 寂しい人ごみの街で 抑えていた恋をぶつけあった

 本気に傷付くこと 恐れない澄んだ瞳が
 雨の午前六時に 出てゆく僕を包んで

 曇る窓 優しく響かせて 流れる歌が哀しかった
 ふりかえるあなたを抱き寄せて もう一度キスしたかった

 再会はすぐに訪れ やがて迷いはなくなり
 秋の扉たたくまで 心寄せあい歩いてた

 二人違う場所でしか 叶わぬ夢を持ってるから
 わずかな時間しか 残ってないと知っていた

 燃え上がる思いははかなくて 逢えない日々がまた始まる
 安らぎと偽りの言葉を 何一つ言えないままに
 約束は交わされることなく 揺れている恋は泡のよう
 ふりかえるあなたを抱き寄せて もう一度キスしたかった

 木枯らしが過ぎようとする頃 痩せてしまった二人の灯に
 誘われてあなたはやってきた 決断を吹きかけるため
 穏やかな笑顔作りながら 出会いを悔やむことはないと
 言い聞かせグラスを開けたとき これが最後だと頷いた
 白い息さよなら告げた後 車に乗り込んでゆく時
 ふりかえるあなたを抱き寄せて もう一度キスしたかった