海の泡になる | もう一つの恋

もう一つの恋

かずくんとのこと

王子様にずっと恋焦がれて、嵐の夜に助けたのに、
王子様のそばにいたくて、魔女に美しい声を奪われたのに、
王子様に寄り添いたくて、歩くたびに走る激痛にも耐えたのに・・・。

さようなら、王子様、人魚姫は眠る王子の手にそっと口付けました。
そして船の上から海へとびこんだのです。
人魚姫の身体は解けて解けて海の泡になっていきました。
けれどもその顔はとても幸せそうな安らかな顔でした。