海の泡になる王子様にずっと恋焦がれて、嵐の夜に助けたのに、 王子様のそばにいたくて、魔女に美しい声を奪われたのに、 王子様に寄り添いたくて、歩くたびに走る激痛にも耐えたのに・・・。 さようなら、王子様、人魚姫は眠る王子の手にそっと口付けました。 そして船の上から海へとびこんだのです。 人魚姫の身体は解けて解けて海の泡になっていきました。 けれどもその顔はとても幸せそうな安らかな顔でした。