まずはジャブから
さあ、これでまずは “頭&目” 慣らしをしよう。

先日、この著者の大作に挑もうと 意気込みを書いてしまいましたが
近年、ほとんど本を読まなくなってしまった頭では
いきなり読み慣れない作家の本で
しかも歴史モノ・全8巻はきついだろう、という事で。
このシリーズはいわゆる紀行文なので
読み易いのでは、と思い購入。
実は以前に同じシリーズの 『台湾紀行』 を読んでいるので
大体の様子は分かっているのですが
どうしてもこの 『ニューヨーク散歩』 も読んでみたかった。
・・・ところが。
読み易いどころか、通勤電車の2往復で読み終わってしまった。
予想以上の速さで読破してしまって
少々戸惑い気味・・・( °д°)アレマ。
それにしても、この人の 場所 ・ 人 ・ 歴史 を読み解き
推察、考察する頭の中はどうなってるのか。
何事に対しても興味の塊のような人だったんでしょう。
時折その思考のスピードに振り落とされそうになります。
ちょっと嬉しかったのが、この本の中で
私の大好きな映画 『ソフィーの選択』 についても触れられていました。
映画の中で、ブルックリンブリッジ(本の表紙になっている橋)
が登場するくだりが紹介されていました。
文章の達人にかかると、映画のワンシーンが
かくも鮮やかに表現されるんだというのに
驚きを覚えません。
引き込まれる文章というのは、こういう文の事を言うんだろうと
つくづく思ってしまいました。
作家の好みはひとそれぞれでしょうから
もちろん、この著者がニガテな人もいるでしょう。
改めて分かったのが、文章にある程度スピードを感じられるのが
私はどうやら好きみたいです。
結果、もう頭慣らしは必要なし、と判断。
年が明けたら、第一巻を買いに行こう!