『華氏911』
原題 : 『FAHRENHEIT 9/11』
第54回カンヌ国際映画祭 パルムドール受賞
この映画は封切りを待って観に行きました。
意外と?年配の人が多く観に来ていたのが印象的でした。
ドキュメンタリーとはいえ一部展開が速く、少々内容が分からない所もあったり戸惑いました。
でも、日本では報道されない部分を多く知った気がします。
早いもので、また今年も “September Eleven” が巡ってきました。
あの日の事は、よく覚えています。
確か火曜日だったと思います。
私は当時結婚していて、ダンナと食事をしながら何かのドラマを観ていました。
しかもその日は最終回、あともう少しでエンディング・・・というタイミングで
突然画面が、あの煙を上げるビルの映像に切り替わりました。
その後、ドラマは再開することなく、2機目が隣のビルに突っ込んだ事
ペンタゴン(国防総省)近くでも飛行機が墜落した事など、
次々と報じられていくニュースを、ただ呆然と観ていました。
今、悲劇の現場となったグラウンド・ゼロでは、新しいビルがいくつも建てられています。
跡地をどうするか、色んな建築家がプランを出し合った中
結局また高層ビルを建てるという計画に、私はかなり違和感があります。
・・・今調べて知ったのですが、『グラウンド・ゼロ』とは
本来は『爆心地』という意味だそうです。
きっと日本で同じような事が起きれば
跡地現場にまた建物を建てるなんて事はないでしょう。
コンペにこそ出品しなかったものの、日本人建築家が提示した何も建てないメモリアルパークの案は
ほとんど相手にされなかったそうです。
アメリカという国との考え方の違いを、改めて思いました。
・・・映画の事に話を戻しますが
いろいろ言われる事の多いマイケル・ムーア氏ですが
私は彼の作る映画はキライではないです。

この映画は 『華氏911』 よりもっと皮肉と怒りが込められていて
見応えがあると思います。
最後に、、、
この日散った多くの罪なきき人達へ、そして今も続く無差別テロの犠牲者に、合掌。