『WUTHERING HIGHTS』
邦題 : 『嵐が丘』
『ナイロビの蜂』のレイフ・ファインズと、『ショコラ』のジュリエット・ビノシュの主演。
エミリー・ブロンテの同名小説の五度目の映画化。
タイトルは当然知っていたが、恥ずかしながら原作も読んでないし、
ストーリーの知識もほとんどないままで観た。
荒涼とした嵐が丘の風景の中、物語は淡々と進む。
原作でもこういう語りはあるのだろうか?
『命なくして生きられない。』
『魂なくして生きられない。』
二人にとって“命”や“魂”はお互いのことを意味する。
キャサリンの 『ヒースクリフは私なの』 という台詞がその意味を代弁しているようだ。
ヒースクリフの“Heath”とは、北イングランドの『荒地』という意味があるらしい。
すなわち彼の名は ・・・ “荒地の崖” ・・・
深い愛情ゆえの憎悪や復讐・・・人間の本質が明確にしるされたようで、観ていていたたまれなくなる。
最初から最後まで、何かが重くのしかかった。
この作品の音楽担当は、坂本龍一氏。
だが、ほとんど音楽がでしゃばるシーンは無い。
意識しないと音楽が挿入されているのすら気が付かない程
物語の静かな進行をさりげなく演出している。
ハリウッド映画の賑やかさに慣れてしまっているのを、改めて思い知らされる。
調べて初めて知ったが、なんと日本を舞台にしたリメイク作品もあるらしい。
主演は松田優作と田中裕子。
かなり気になるキャスティング。
