TSOTSI 『ツォツィ』
原作の日本語訳も出てますね
昨年度のアカデミー外国語映画賞受賞で話題になったので、観た人も多いだろう。
南アフリカのスラムに住む不良少年が、盗んだ車にいた赤ん坊を通じて
少し大人になる話。
この草むらにある自分の育った“土管”を赤ん坊に見せる主人公。
バックに写るビル郡との対比が南アフリカの現状を訴える。
スラムや明らかな人種差別、今の日本にはまるで縁のない世界。
実際の世界には、こういう所はいくらでもあると思う。
去年、あのファッションの街、ミラノにも“働くコドモ”が沢山いたことに驚いた。
地下鉄に、5、6歳の女の子が突然ハーモニカを吹き、歌いながら乗ってきた。
そのまま歩きながら歌い続け、最初はなんだかさっぱり分からなかったが
そのうち、歌い終えた彼女は紙コップを掲げながら車内を歩き回り、
自分はやっと彼女のしている事を理解した。
観光地で有名なDUOMOの広場では、何人ものコドモが絵葉書や花束を売っていた。
ほとんどが移民のコドモだろうが、少し離れた所では、アルマーニやプラダなどの
高級ブティックが立ち並ぶこの街に、こうして生きているコドモ達がいる。
そんなギャップのある現状を知らず、自分の無知がちょっと恥ずかしくなった。
・・・映画に話を戻すが、、、
この映画、音楽も良いし、前にも書いたが、舞台のシチュエーションというか
行った事のない街だが、きっとこういう雰囲気なんだ、と
リアルに想像させる場の空気がやはり凄く感じられて良かった。

