楽しんで生きてくれ!
姪っ子が卒業式を済ませ、春から大学に進学する。
彼女が生まれた日のことは、今でも鮮明に覚えている。
早朝、姉が既に入院していた病院から連絡があり
もうすぐ生まれるだろうから来て下さいと言われていたにも関わらず
たまたま仕事が休みだった自分は
『女の子はヘンな事件に巻き込まれるから怖いね。』などと義理兄と話ながら
まだ逮捕前だった宮崎勤が犯した猟奇的殺人を報道するワイドショーを見ていた。
すると10時前くらいに再び病院から電話があり
『何してんですか、もう生まれちゃいましたよ!』と怒られて
慌てて病院に行った。
末っ子でいとこの中でも一番下の自分は
初めて“身内の年下の子”と対面した。
それまではコドモはどちらかと言えば苦手だった。
どう接して良いか、分からなかった。
それがこの日を境に一変した。
生まれたばかりのサルのような彼女が
可愛くてしょうがなかった。
それからの自分は、いちいち彼女の成長が楽しみだった。
目が見え始めて、目の前のおもちゃを目で追うようになった事。
手をつないで歩けた事。
私の絵を描いてくれた事。
私が来ていた同じ制服を着て中学校へ通い始めた事。
そんな彼女がもう大学生になる。
彼女のこれからの人生が輝かしいものになる事を
改めて心から願う。