今年のナミダ
あと一週間で来年。
いつも思うが一年なんてあっという間だ。
一年の中でもその時々で入れ込む何かがある。
その中でも一番の事柄はやっぱ四月に行ったミラノだろう。
出張の名目は毎年行われている『Milano Salone』の視察と情報収集だったので
いわゆる観光的な事は出来なかったが
街中をうろつく事になったので、いやでも町の様子を感じる事は出来た。
イベント開催前に現地入りしたので、初日にMilanoのシンボル、Duomoへ。
生憎改修工事中だったので肝心のファサードは足場が組まれて見られなかったが
中を見ただけで充分だった。
建物の持つ圧倒的な存在感をイヤというほど感じた。
こんな空間に身を置いたのは初めてで、自然にナミダが出てきた。
この建物が築かれた経緯や、高さが何メートルで何tの大理石が使われて、なんて
そんなデータは必要ない。
その空間そのものから感じる事に意味がある。
ここには帰国前日にも行かずにはいられなかった。
こんな場所が、地球上にはまだまだ沢山ある。
一つでも多く、この気分を味わいたいと改めて思った。


