クルマがあった時の事
3年前まで毎日のようにクルマに乗っていた。
通勤はもとより、休みの日も。年間で乗らない日は何日もなかった。
運転している時、大概何か考えてた。
その日の仕事の事だったり、
会いに行く相手の事だったり、
渋滞をどうやってかわそうかと悩んでたり、
信号待ちで周りの風景を見て何かを発見したり。
特に以前良く通った風景は、そ頃の自分を思い出させる。
今でも思い出深いのは、横羽線から横浜新道を通り、湘南平まで行った道。
当時、初めて1人暮らしを始めて夜中に急に思い立って1人でクルマで向かった。
一度しか行った事がないくせに、地図も持たず、記憶だけを辿ってクルマを走らせ、着いた時は夜が明け始めてて、肝心の夜景が見られなかったのが情けなかったけど、早朝の湘南もいいなと思ったのを覚えている。
正確に言うと、『急に思い立って』ではなく、その直前にTVで『恋しくて』という映画をやってたのを観ていた。
主人公の女の子が、大好きだった男の子を友人に譲ってしまう話(だったと思う)。
つい数週間前に、自分も同じような事をしたのだ。譲った相手は友人ではなかったけど。
そしてその彼と行った場所の一つの湘南平に行こうと思い立ってしまったのだ。
う~ん、青春ってカンジ。
ちなみに東名は、その伊豆半島の出身だった彼と良く通った道の一つ。