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深夜の独りごと

現在、上司がもし異動できたら(社長に栄転)、そこについて来ないか?と誘われている状況。


実現したら私にとって、とても嬉しい昇格。






上司の異動については。まだ不確定要素もあり、上司の言葉をそのまま信じれば、現在で職場内で知っているのは、いまの職場の社長と私だけ。




その状況がとてもうれしく、でも同時に歪んでいるんじゃないかとも思う。







上司は、よく私のことをランチやディナーに誘う。


それも、周りにばれないように、こっそり。




原則は現地集合、現地解散。



もちろんお互い既婚者で、へんな噂が立ってしまっては、お互いのダメージが半端ないことになってしまうが故の自己防衛なのだろうと思うけど、


そんなに誘ってくれて、本当に嬉しくて、
単純な私は、

今日はどんなお話ができるかな?
なにかスキンシップでもないだろうか、


とお花畑になってしまうけれど、


実際は仕事の話以外ほとんどしたことがなくて、

いつもワリカンで、帰りぎわもあっさり帰っていって、思わせぶりなことなんてほぼない。


だいたい、私のほうが一杯多く呑む。




一体上司はどういうつもりで私のことを食事に誘うのか?


あきらかに私だけだし、頻繁なので、勘違いして舞い上がっていたけど、


先日はじめて男友達にこの話をしたときに、

利用されてるんじゃ?

と言われて冷や水浴びせられたような気持ちになった。



要は私の好きな気持ちがバレていて、その上で自分のキャリアにプラスとなるから適度に転がしてひきぬこう、って魂胆なんじゃないの?



って。


 そうなのかな。

なんだか私もそんな気がして、目眩がする。
私は、とても嗅覚が鋭い。

どれくらい鋭いかというと、職場のトイレやエレベータに乗ったときに、前の人が誰か、大体わかってしまうくらい。



街中ですれちがった相手が、懐かしい香り。


思わず振り返ってみるけれど、もちろんあの人ではない。

同じフレグランス付けてる、というだけ。




もう何年も、あるいは10年以上たっても、
こういう瞬間はふと訪れて、相手のことを鮮やかに思い出す。





思い出ってどうして、いいことばかり思い出されるんだろう。

あんなに辛かったのに、悲しかったのに、
思い出すのは美しい記憶ばかり。





もう、何年もセックスしていない。


理由は主人の浮気。





でもずっと、ほぼ毎日自慰行為をしている。



あなたのことを思いながら。






1ヶ月後、好きな上司とおなじ出張が決まった。





最初はあいてなくて上司と同じホテルではなかったけれど、ラッキーで空室が出ておなじホテルに泊まることになった。




飛行機も同じ便。






昨日上司から、ちなみに飛行機どの席取ってるの?といわれ、隣の席に、行き帰りとも変えられた。



そんな安易なことをしてしまっていいのか、本当によくわからないけれど、飛行機の隣って、なんだかとてもエロティックで。




それを言われた一日中、濡れていた。
私は、あなたのことが好き。




でも、お互い家庭がある。


あなたには、お子さんもいる。


私には、私のことを大事にして思ってくれる優しい夫がいる。





私の一方的な片思い。





ただの我儘。







しんどいとき、元彼に頼ってしまうときがある。





元彼も既婚者。





もうわたしも、既婚だから、たまには頼らせてね
上司は、家族と帰省中。





子どもはかわいいんだろうなぁ

奥さんも、上司も、家族サービスってやつをしてるんだろうなあ




そうやって毎年、もう10年以上続けてきたんですよね






わたしはあなたの人生には登場しない。


わたしの片思いなのだから
イメージしやすいように、書いておきますね。


わたしアラサー、専門職。


夫5歳年上、専門職。



もともとは同じ職場で出会い、結婚して東京から地方へ越してきて、いまは別々の職場です

優しい人。





上司、わたしの10歳年上、既婚。


全身ファストファッションだし、おなかもでてるし、ひげ面だけれど、大好きなひと。
すきな人はわたしの上司。




毎日、職場で顔を合わせる人。





その人は毎晩、奥さんのもとに帰っていく。


わたしも、夫のところへ帰る。
好きな人がいます。





その人は既婚者で、わたしも結婚している。






すきなきもちは、わたしの片思い。