この数週間、すこし不倫相手との関係性に変化があった。
職場の人が増えた。
したがって、私と上司が2人になる時間はめっきり減った。
今までは、毎食2人で向かい合って、ほのぼのご飯を食べていたけれど、
そういうわけにはいかないよね。
会話も当然事務的なものばかりになる。
組織のことを考えると当たり前。今までが特殊すぎたんだよ。
頭でわかってるけど、心がついていかない。
なにもしらず組織に入社し、なんの罪もない、新人さんに憎しみの感情が生まれ、そんな自分が情けなく大人げなく、虚しい。
誰も会社にいなくなった深夜すこしの時間。
優しい上司は、必ず最後まで残ってくれる。
その時間に、すこしプライベートな会話をして、さようなら。
また、ちょうどわたしの仕事がすごく大変な時期というのも重なり、
そういった変化に自然に対応して、気づかないフリをする。
大丈夫だよ、今仕事がすごく忙しいからあなたと一緒に過ごす時間はないよ。大丈夫だよ。
自分で思った以上に上司のことが好きなのかな。
一緒にお酒を飲んだり、たわいもない話したり、美味しいご飯食べて。
そんな愛しい時間はもうない。
でもね、なくなって初めて気づく。
そんな時間を、いままで上司の家族から奪ってきたのはこの私なんだ。
世間はコロナも落ち着きはじめ、
国民的美人モデルを妻に持つ芸人の不倫に沸いている。
あんなに綺麗な奥さんがいたって不倫するんだ。
男ってバカだね、ばれたときの損失とか考えないで欲望に従って遊んで、想像力ないね。
なんだか、ネットニュースを見るたび心がいたい。
わたしはどうしようもなく自分勝手で、
上司の家族の団欒を奪い、
なんの罪もないひとたち、幼い子供を傷つけ、
それでも呵責なく自分の気持ちを優先しようとする、救いようのないクズだ。
主人とは離婚の話し合いも進まず2ヶ月以上音沙汰なし。
離婚して、まったくちがう他の人を好きになれたらいいなぁ。
それとも、私は上司がすきというよりは、
他人のものを自分のものにしたいという
とんでもなく卑劣な人間なのだろうか。
そうだとしたら、この先、
人は違えど不倫は続くのかな。