インド・インターンシップ記録

インド・インターンシップ記録

2006年に行ったインドでのインターンシップの記録です。

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画像 033.jpgかねてから行きたかったチベット旅行に会社の休みを利用して行った。
Lonely Planetという
地球の歩き方の英語版みたいなやつで調べたEco trekというネパールの旅行代理店のTibet overland tour8日間というのに申し込んだ。

チベットへの直行便はないのでまずはネパールの首都カトマンズへ飛行機で2時間弱。
画像 035.jpg空港に着くと旅行代理店の担当者Premさんが迎えに来てくれて、車に乗ってまず代理店へ。

ところが行く前に何度も出発日程を変えたことが原因で、帰国予定の19日に飛行機の空席がないといわれる。
「初めはほかの日に来る予定だったから帰国日はその時の予定のまま変わらないかと思った」と言われ、「8日間ツアーってのに申し込んだんだから出発日程変わったら帰国日程だって変わるでしょ、なんで8日目に飛行機がない画像 044.jpgの??」と訴えたけど、「8日間ツアーといってもチベット入国までは一緒でその後ツアーから抜ける人はよくいるから」と釈明され、まだ納得いかないけどないものはないのだから仕方ない。

行きはネパール→チベット間をジープで国境越えし、帰りはチベットの首都ラサ→ネパールを飛行機で戻るツアーだったけれど、帰りもジープで帰ることを薦められる。
そのほうがかなり安いし、次の飛行機の空席待ちはいつ帰れるか分からなかったこともあってじゃあジープで帰ろうってことになった。

その後Premさんと一緒に町を少し観光するとちょうどお祭り中で踊ったり楽器を演奏しているパレードがあったりで見物客も含めて人が大勢いた。

チベットがメインでネパールは何も調べてなかったけど
、町はハンドクラフトの雑貨屋がかわいくて、古着屋のような雰囲気の服屋がたくさんある下北みたいで歩いてるだけで本当に楽しかった。

けれど
キャッシュカードがどこ行ってもなかなか使えなかったりで(まだ旅費も払ってなかったのに。。)果たして旅行が無事に開始できるのか一日中気が気でなかった。
数件目の銀行でなんとかお金も下ろせて、無事旅行を開始出来そうな状態になった夜はほんとにほっとした。

画像 006.jpg研修初めから取り組んでるあるバイクの調査がどうにも行き詰ってきた。
顧客アンケートから推測できることも出つくした。
開発の人と世間話をしていたら、一度乗ってお客さんの立場を体感してみれば?乗せてあげるよって話になってお言葉に甘えることにした。

アンケートに乗り心地がいいとか加速が悪いとか書いてあっても、バイク乗ったことないしよく分からない。今回乗るのが初めてだから乗ったからといって他のバイクと比較した感想は持てないけど行き詰まりの気分転換も兼ねて乗せてもらった。

寮に置いてあったヘルメットを持って、安全のためジャケットを借りて準備万端。
天気も雨があがった後の曇りで暑くなくてちょうどいい。
日本人駐在員さんの後ろに乗っかり、インド人スタッフが伴走してくれ、30分ほど会社の近くの道路を走った。そんなにスピードが出るようなバイクではないけれど、風をダイレクトに体で感じられて気持ちいい。
地元の商店街を抜け田んぼ脇のあぜ道のようなとても細いところに入ると、牛小屋のある家で牛の面倒してる人たちや、石造りの廃墟のような建物もいくつかあって普段車で通る道とは違う光景だった。牛は道路にいるだけじゃなくてちゃんと小屋で飼われてるのもいるのかっと思った。
途中どでかくて深い水溜りに靴が濡れたりもしつつ最後は広々とした草原の中を抜けて会社まで戻ってきた。
気持ちよくてバイクがほしくなった。

画像 022.jpg画像 003.jpg二日前にインドアイセックから電話があって明後日イベントがあるからできれば会社に許可をとって休んで参加してほしいと言われた。
どんなイベントか聞くとそれぞれの国ごとにプレゼンをするとのこと。何のプレゼンか聞くと、もう日本のは他の日本人研修生たちが作ってるから私は当日そのサポートだけしてくれればいいと言われて、なんだかよく分からないけれどとりあえず行ってみることにした。

場所はR.K.PURAMという割と有名ならしいとてもきれいな学校で、いいとこのお嬢ちゃん、お坊ちゃんといった感じの制服を着た中高生が門から元気に出てきていた。
11-4時までと聞いて確か11時半頃着いたら研修生で一番乗りでまだ誰も来ていなかった。
ちらほらとインドアイセックメンバーウクライナ、中国、フィンランド、トルコと研修生が集まってくる。女の子が多い。欧州圏の人の顔を見るのはとても新鮮な気分がした。挨拶をして学校のホールに移動し準備のパンフレット仕分けを手伝った。どうやら学校の生徒達相手にプレゼンをするというイベントらしい。

画像 008.jpg画像 006.jpgこの日は旅行の申し込みの件でどうしても昼に確認しなきゃならないメールがあって、インター ネットが使えるところを探しに2時頃一旦外に出た。
インドのネットカフェには初めて行ったので勝手が分からない。カフェと書いてあるけどただPCがあるだけだ。受付に人がいるけど特に何もなくて勝手に使ってどうぞという感じで使い終わったら値段を言われた。

PCの前に座ると初めから「ウイルスに感染しています」と表示されていて画面にゴキブリみたいなのがうねうね動いていてすごく気持ち悪かった。 店員にいって他のパソコンを使っていいか尋ねたら、ちょちょっと操作してこれでどうぞと元のPCを使えるようにしてくれた。ほんとに危なくないのかな。



画像 016.jpg画像 018.jpg画像 013.jpg用事を終えて4時頃に会場に戻るとようやく人も集まってきた様子。
慶應大学のアイセックの人たちが5人くらいでスタディツアーで来ていた。まだ昨日だかに着いたばかりとのこと。グルガオンというニューデリー市外の南のほうで働いてる日本人の女の子5人とも会った。その内一人は一緒の便でインドについて初日のホームステイを一緒に過ごした子だった。元気そう。
彼女たちがプレゼンを用意しているそうで、その中でやるソーラン節に誘われたので一緒に踊ることにして慶應アイセックの人も
巻き込み総勢8人ほどで隣の空き部屋に練習に行った。たまたま練習を見た外国人がとても面白がっていた。
あまりに直前準備で本番はぼろぼろだったけれど練習は楽しかった。機会があったらもっと練習してやりたい。

プレゼン持ち時間は各国10分程度。他国の人のプレゼンを見るのは面白い。トルコの子はとてもきれいな民族衣装でみんなをほれぼれさせ、自国のよさを詩のような形式で語った。ドイツのモデルのような女の子2人は音楽と文字が自動で流れるプレゼンを披露した。中国の子が一番しゃべり上手で中華料理に関するクイズを出し商品を用意し会場の熱も高まった。その後生徒たちによる合唱があって、識者の座談会みたいなのがあり、最後に生徒による活発な質疑応答があって盛り上がったあたりで退出した。

帰りに学校内をうろうろすると廊下に生徒作品が展示してあってかわいい。浮世絵を模したものもあってこんなとこで会うとはって不思議な気分になった。
8/1
研修も3ヶ月が経って、半分が過ぎた。
新しいアンケートの企画が立ち上がって、インドのシリコンバレー、IT都市、バンガロールへの出張の話がでてきた。
そんな時に今の仕事を続けてもっと突き詰めてってもいいし、他に何か興味があれば違うところをやってみてもいいと日本人上司がいってくれた。
ロックコンサートなどのイベント企画や、CMなど広告全般で代理店と話あっていくのなどの選択肢があったけれど、そういった活動はたくさん入ってきた新人の子達で人手も十分足りていそうだったし、今まで顧客のことを調べて報告する立場だったから、逆にそれをもとに会社側がどうやって戦略を考えていくのかの立場も知りたかったのもあって、会社の中期計画作りの手伝いをさせてほしいと頼んで、今までマーケットリサーチで一緒に働いてきたインド人上司に仕事を変わるつもりなので次のサーベイはあまり手伝えないだろうと思うと慎重に伝えた。
分かったわ、けど仕事を移るまでは新人の彼女たちを導いてあげてね、と笑顔で言われた。
仕事を変わることをきちんと伝えられてほっとした。

休暇の旅行手配の方は、チベットに行くためにネパールを経由しなければならなくてネパールの旅行会社にネットでツアーを申し込んだ。
パスポートコピーをFAXで送ったり、支払い方法を確かめたり、海外の会社に申し込むのなんて初めてで色々心配だったから毎日旅行会社とメールでやり取りが続いた。

8/3
インド人上司と私の昼食後の日課は荷物をそれぞれの席に置いた後、無言で手でくいっと飲む仕草と目配せがお誘いの合図のコーヒータイムだ。
小さな台に無理やり二人で座っていつものようにコーヒーを飲んでいたら、新しいジーンズ?って聞かれて、そうだよっていったらつままれた。
新しいジーンズを人がつまんでくれたらあなたはそれに感謝するのよ、って言うから、インドの習慣?って聞いたら世界的な習慣よってすましていわれた。新しいスニーカーを踏むみたいなものかなぁ。
彼女はおしゃべりではないけれど一言一言にユーモアが効いてて楽しい。
気が強くて、仕事の時は偉そうにつんとしてるけど、好きなテレビはトムとジェリーとかスチュアートリトルとかのディズニーアニメが好きなのも、私たちが飲んでる2階のコーヒーメーカーのコーヒーは1階のより薄くて味が劣るって不満をこぼして、自分でうまく調節しておいしいコーヒーを作る方法を考え出してそれを披露するのも、自慢げに作るから私が真似したらカンニングしたわねっていってくるのも、特許料払うよっていったら高いわよっていってくるのもいい。
食後のコーヒータイムは一日で一番楽しい。

7/21
インドアイセックが研修生用アンケートを数日前に送ってきて非常に差し迫った提出期限を急に言い渡し、統計結果を会議で発表する大切なものだから早く出してくれないと困ると訴えられた。
仕事が忙しかったのでその日までには無理だといったらごちゃごちゃもめた。
そんな大事ならなんでもっと早く頼まなかったのーってきれたらそれはすまなかったけどとにかく早く出してほしいとのこと。。
結局2,3日遅れで出したけど疲れた。

22
仕事帰りにたまたま交通手段と時間があったので名古屋大研修生と一緒に少し観光をした。
Akshardham templeという新しめで彫刻が壮大な寺にいってインディアンゲートにいった。
寺の彫刻がすごかった。

23
近所の美容院に初めて髪を切りにいった。
インドで切るとひどいよーと周りの日本人に脅され、確かにひどい状態の髪を何度か見たこともあったので少し心配して、フランス人が経営しているという店にいってみた。
非常にきれいで客も欧米人ばかりだったけれど混雑していて予約なしでは無理だったので隣の店に入ってみた。
こちらもきれいな店でフランス人と、インド人スタッフが選べて、フランス人の方がだいぶ高い、という驚くべきシステムの店だった。
髪はただすきたいだけだけれどなんとなく心配でフランス人を指名したところやはり予約なしだと2時間待ちとかで面倒だったのでインド人スタッフにした。
パリのヴィダルサスーンで学んでいたというショートカットでスタイリッシュな若い女性美容師がついてくれて、その当時の日本人の友達がたくさんいる、日本人は皆熱心で上手だったわ、東京はたくさんサロンがあるんでしょう、と嬉しそうに話してくれた。
長さは変えずにボリュームだけ減らしてほしいと頼んだら、きちんと丁寧にすいてくれて、スタイリングが日本っぽくなくてふんわりとしたシルエットで予想以上に良くしてくれた。店もきれいでお客さんもスタッフも少なくて紅茶と菓子がでてくつろげて日本よりいい!って思った。