遠くの空に消えた | インターネット奮戦録

遠くの空に消えた

先週、AMNのイベントで、東京ミッドタウンに「遠くの空に消えた」という映画の試写会に行ってきた。
一応肩書きはブロガー。試写室を見渡すとこんな方がいらっしゃいました。僕にとっては手の届かないようなブロガーで、同じ空間で映画を見れただけでも嬉しかったです。

さて、この映画。監督の行定勲さんが7年も練りに練った脚本を映画化した渾身の作品という触れ込みを超えた作品でした。実は猿、行定さんの専門学校の後輩だったりします(堤幸彦さんとかもそう)。なので、友人が、彼の現場で働いたりもしてるので、勝手に親近感を覚えながら見てました。

率直な感想は「原風景」
秘密基地とか、肥溜めとか、大人のジレンマが、子供の地肌に伝わる感じとか。実際は無かったことも、自分の経験したことのように馴染んでしまいました。
「最近のわけぇモン」としては、「最近のわけぇモン」が求めてる映画ではないのかもしれないと思いました。求めてるというか、簡単に否定してしまいそうというか。
でも、僕は、人に勧めまくっています。感想なんかどうでもいい。別に否定したっていい。けど見るべき映画だと思います。
大人の為の児童映画なんてない。児童映画は子供の為にあるもの。でも、児童映画を大人が見ちゃいけないなんて事はないのだから、是非見て欲しい。子供でも大人でもどっちでもなくても見て欲しい。
多分、テレビ放送を待っても、CMとか入っちゃったら飽きちゃって見ない人も出てくるかもしれない。だから、お金払って、劇場で。1800円なんて一回呑み我慢すれば捻出できる。

とにかく、ささの友間君の全力疾走を見るだけでも価値がある。下り坂を、あんなに本気で走ることが出来るだろうか?仕事に恋にとか言ってる人が、物理的に全力疾走できるだろうか?本当は下り坂で、スピードでまくりの道を、転びたくないから足の回転を緩めてはいないだろうか?勝手に上り坂だと思ってはいないだろうか?歩いて下っただけなのに、一生懸命上ったと勘違いしてはいないだろうか?

少なくとも、僕は、彼が走っている姿を見れるだけで1800円なんてどーでもいいと思う。