以前、古屋を解体したら地中埋設物が出たという話 

 

 

を書きました。

写真ではちょっとわかりにくいのですが、陶器の容器みたいなものが無数に出土していたのです。

不動産会社の方でこの埋設物は何なのか?土壌に有害物質が含まれていないか?等を調査していました。

 

その結果、これが「化粧品」の不法投棄であること、古地図から推測するに約40年前にこの土地に建っていた化粧品会社の社員寮と関係があるのではないかということ、土壌汚染はないこと等が分かりました。

そして出土した埋設物は全て売主さんの経費負担によって処分していただくことに(更地渡しの契約になっているので埋設物の処分責任も売主さんにある。)。

 

当たり前ですが、不法投棄した奴らが悪い!私と契約した売主さんは、30年前に中古物件として土地付一戸建てを購入されたので、土の下に何が埋まっていたかなんて知る由もなく。今回相当びっくりされたようです。

そりゃそうですよね、売主さんにとってみれば何十年住んだ家の下にわけわからんモノが投棄されていたのであって。たまたまそれが無害だったからよかったけど、もし放射性物質やら水銀やら鉛やらだったら、シャレにならなかったかもしれません。

できることなら、この化粧品メーカーの関係者を洗い出して責任追及したいけど・・とっくに廃業しているらしく。申し訳ないと思いつつ、売主さんにご負担いただくことになっています。

 

この件で私が学んだことは、

・古屋付き土地を買うときは絶対「更地渡し」の特約をつけておくこと

・自分が土地のオーナーになるときは、その下に何か埋まっているかも?と念頭に置くこと。

・そして何か出土したときは、誠実に対応すること

 

一生に一回(たぶん)のマイホーム、その土地から産廃が出たなんて気分のいいものではありません。

でも、売主さんが土壌調査(これで25万くらいかかる)、地表から1.5mの埋設物撤去と土の入れ替え(200万!)を引き渡し期限までに実施してくださることで、私自身、誠実に対応していただいてありがたいな、この土地を選んでよかったな、と思えました。

 

たくさんの人が関わることになる「家を建てる」という大事業。やっぱり、「良い人と出会う」ということが一番大事かも、と思っている今日この頃です。