社会人インターン生の山口と申します。

 

今回は、株式会社インターンの代表、半澤洋の「おすすめの映画」シリーズ第一弾をご紹介します。

先日、映画鑑賞会で、代表の半澤と一緒に『浅草キッド』という映画を見ました。

ネタバレを含むので、まだ見ていない方は、映画を観てから記事を読んで頂きたいです。

1.『浅草キッド』の作成背景や監督について

『浅草キッド』はビートたけしさんの師匠の深見さんとの出会い、師弟関係や下積み時代からテレビデビューまでを描いた作品です。

私は映画を見た後に、気になって『浅草キッド』について調べました。

ビートたけしさんの自伝を元に作られた映画で、監督、脚本は劇団ひとりさんです。

劇団ひとりさんが作ろうと思ったきっかけはビートたけしさんへの強い憧れだそうです。

ご本人にも許可を取り、制作に取り組んだそうですが、特にキャスティングが難しかったそうです。

劇団ひとりさんは偉大なビートたけしさんへの人生を再現するために、ビートたけしさんの自伝に沿ったキャスティングと構成にしたく、キャスティングにこだわっていました。

深見さん役の大泉洋さんは私個人が見ていても合っている配役だと思いました。

ビートたけしさん役の柳楽優弥さんの笑い方がとても似ていて、若い時はこんな感じだったのかなと想像できるほどでした。

 

2.映画を見た感想

当時のことを知らない人でも、当時の芸人がどういう風に舞台からテレビに切り替わっていったのかが分かりやすく表現され、また、人間関係や師弟関係も描かれていました。

コロナがあけて人間関係や人との出会い方、仕事の仕方もかなり変わってきた現代を見ると、当時のように泥臭い人付き合いの良さを感じる映画です。

 

中でも、私は特にビートたけしの師匠である深見さんが印象に残りました。

深見さんの芸に対するこだわり、人への気遣いや厳しさを見て、プロとはこうだと感じたのです。

映画『浅草キッド』は、ビートたけしさんが師匠の深見さんのタップダンスを真似することから始まります。

深見さんの真似をしていく中で、ビートたけしさんの芸人として能力が上がっていく下積み時代は本当に面白いです。

そして、師匠の反対を押し切って、漫才で、テレビに出る決断をしました。舞台から人が離れはじめていく中で、深見さんが経営している演芸場「フランス座」のお金周りもだんだん悪くなっていきます。しかし、深見さんは後輩に奢るなど、変わらずプロとして振る舞っていました。このプロ意識がとても私には魅力的に感じました。

テレビに出始め、人気が出てきたビートたけしさんを影で応援していたところもまたかっこいいです。

また、深見さんの最期が寝タバコで、それが原因で火事が起き、亡くなったのも衝撃でした。

 

3.まとめ

監督の劇団ひとりさんの使命感と作品へのこだわりをとても感じる作品でした。

キャスティングから、細かい演技の指導など背景を聞けば聞くほどもう一度見たくなります。

私の感じたことは、舞台からテレビに移り変わる時に、どういう選択をするかによって、その人の人生が変わっていくということです。

深見さんとビートたけしさんの2人が同じ時代で、同じ芸人で、同じ場所に生きたにも関わらず違う結果になっているのは、時代の変化にうまく対応できたかそうでなかったかの違いだなと感じました。

成功している人の下積み時代は面白いなと思います。

私自身、中学から高校時代の部活で世界クラスの選手の基礎練習やプレーを見て、たくさん真似をしていきました。花がひらいたのは、大学時代でしたが、当時があったからうまく行ったんだなと思います。

深見さんのプロ意識や人間関係は本当に羨ましく、仕事へのプロ意識や人との繋がり、どういう関係を築きたいかを考えさせられる作品になりました。