3月2日(日)午前10時30分より福井県中小企業産業大学校にて
新規技能士技能講演会が開催されました。
近年、技能労働者(熟練工)が高齢化しているとともに、
技能労働者を目指す若者が減少しており、
若者が進んで技能者を目指すようにするためには、
それぞれが持つ技能をみせて”凄いなぁ”と思わせる機会を
提供していくことが大切です。
今回はその技能継承のヒントとなる様な内容の講習会でした![]()
第一部
「花の魅力と楽しさを~世界に飛躍した花職人~」
講師 KAZU 内藤昭和 氏
第二部
「ベテランから若手に~技術をつなぐドクター制度~」
講師 武生特殊鋼材株式会社
総務部長 齋藤 淳也 氏
第一部の内藤様は
40歳の頃に
何も分からずに技能選手権に出場され
1回目は惨敗
2回目・・惨敗
3回目・・敢闘賞
4回目・・優勝
※優勝された時には作品に「自分らしさ」を大切にされたそうです。
1995年にテレフローリスト・オブ・ザ・イヤーニュージーランド
大会優勝
2003年からは福井県フラワー装飾技能士会会長をされています。
現在は、全国各地を飛び回って
お花屋さん相手の講演会を行っているとの事です。
世界大会優勝されてからは
講演会等が増えたとおっしゃっていました。
ニュージーランドで開催された世界大会にご出場された
わけですが世界情勢の影響で、1年大会が延期となり、
大会に向けてかなりの準備をされたとおっしゃっていました。
フランス、ベルギー、ドイツへと出向き
審査員とお会いして、出題傾向を聞いたり、
美術館に置くための花を制作する前には、
その美術館へ足を運んで、どの様なイメージか確認されたそうです。
また大会でもスタートですぐに開始せず、
周りの出場者の作品などを観察する時間をもうけてから開始されたとおっしゃっていました。
冷静になったところで自分らしさを大切に制作されたとの事。
内藤様のお話で印象に残ったのは
雑誌やほかの方の作品の真似もいくつもやってきたが、
真似は所詮真似でしかなく
そこになぜそのようなイメージで生けたかの心が
伴わないと見る人の心に響かない事に気付いてからは
自分らしさ、自分が良いと思う作品作りに没頭されているとの事です。
その後、音楽(和風)に合わせて、
8つの作品をパーーッと作り上げられました。
私も池坊を少々習ったりと花は好きなので、
大変楽しく見ることができました。
真横に生ける生け方・・など
初めて見る生け方の数々・・
大変楽しめました![]()
続いて第二部の齋藤様のお話に入りました。
ホームページはこちら
http://www.e-tokko.com/
武生特殊鋼材㈱では
クラッドメタルという素材を作っており
国内トップシェアとの事でした。
その製造過程で熟練技能士の方が
若手にどの様に技能を継承しているかのお話がありました。
「キャリアドクター制度」というものを導入し、
熟練技能士でかつ品格、品位、などを考慮し、
役員が選出した方を「キャリアドクター」に任命し、
若手の方に技能を継承するそうです。
キャリアドクターに選ばれた方は定年60歳以降も
お勤めされているそうです。
世代交代での課題として
今の若い人は言葉で話すだけではなく
機械の操作方法、数字などでのマニュアルを欲しがると
おっしゃっていました。
私もマニュアル世代で、
製造過程ではマニュアルを作ればいいんじゃないか?と
思いながら聞いていたので、
マニュアルでは伝えきれない、
音や手に伝わる感覚など
ただ単に機械を操作するだけではない奥深さがある事に
気付き、反省致しました。
素直に話を聞かない若者もいるとの事で、
今後、その子達の意識改革をどの様にしていくのかも課題だと
おっしゃっていました。
また社員教育にも力を入れていて
毎月1回~2回の各種講習会を実施しているそうです。
キャリアドクターに任命された方の中には
新しく効率の良い作業が出来る装置を
開発したりと自己啓発には大変効果があったようです![]()
新しい制度を始めると
なかなか温度差やなじめる人、それに時間のかかる人など
色々と問題はあるのでしょうが、
正しいと思う方向に突き進んでいけば、
きっと数年後には良い結果が現れると思いながら聞いておりました。
当組合でも
新しい事を企画し進めていくときは
色々と課題もありますが、
きちんとした根拠、目的がはっきりしていれば
良い結果になるのではないか・・
今回お誘い頂いた職業能力開発協会の皆様、
出席する事が出来て大変良かったです。
ありがとうございました![]()
お花のお土産まで頂いて大変満足し帰路に着きました![]()






