三十三間堂の通し矢 | 数学美術館 

三十三間堂の通し矢

こんにちは。


研修旅行で三十三間堂に行ってきました。



数学美術館 -sanjuu

三十三間堂は通し矢という弓道の競技(?)で有名だそうです。


一昼夜、24時間かけてひっきりなしに矢を放ち、堂の西縁の南端から北端まで、118.22mを射とおす競技だそうです。


江戸時代に、18歳の少年である和佐大八郎が13,053本放ち、通し矢8,133本という記録が残っているそうです。



さて、的に当てるのではなく、射とおすだけなら簡単じゃないの?と思われるかもしれません。



実は大きな問題があります。


それは、天井です。




この西縁は高さ5.5mの天井があります。


本来、一番遠くまで飛ばすのならば45°の角度で撃てばいいのでしょうが、天井があるのでそうもいきません。




さて、問題は何°で撃てばいいのかということです。




距離を約120mとし、天井の高さを5.5mとします。


ちょうど半分の距離60mで最高点に達して、120m先まで矢が射通るとします。



すると、打ち上げる角度θは



tanθ=5.5/60≒0.09167


ですので、このθはだいたい5度14分9秒です。





う~ん、ほぼ水平のような気がします。


どれだけすごいことなのか、弓道部の人に聞いてみたい気がします( ゚∀゚)ノ