無能な部下を持つ有能な上司のお話 | 数学美術館 

無能な部下を持つ有能な上司のお話

こんにちは。パーソナル数学コーチの八田陽児です。


夫が浮気する論理問題 をご紹介しました。


が、内容がちょっと残酷でしたね。


夫は全員浮気しちゃっているわ、妻は夫を処刑しなければならないわ・・・。

昔の数学の問題は、こういう残酷な内容が多いですね。

子どもたちの前で紹介するには、ちょっと刺激が強いですし、何も残酷な内容である必要はないので、子どもたちに紹介する際には改善が必要ですね。



で、なんとか変えられないかなぁと考えていたら、思いだしました。


全く同じ内容でちょっとましな内容のクイズを。





ある会社に有能な社員が2人おりました。


2人は共に超一流大学の数学科出身のスーパー数学マダムです。


さて、二人には無能な部下がそれぞれ1人ずつおりました。


このスーパー数学マダム、他人の部下が無能であることはすぐにわかるのですが、自分の部下が無能かどうかは分かりません。

(灯台もと暗しってヤツですな)


あるとき、社長が2人を呼んでこう言いました。


「あなたたちはとても有能です。しかし残念なことに、あなたたちの部下のうち、少なくとも1人は無能であることを知っています。

 

1日あげます。もし自分の部下が無能であると分かったら、即刻クビにしなさい。さもないと、あなたたちの給料(海外では数学科卒は高給)は、大幅に下がりますよ!!


明日の朝の会議で、クビにしたかどうかをみんなの前で報告してくださいね。」




さて、次の日の会議。


社長は聞きました。


「さて、お二人とも。部下をクビにした方はいますか?」


し~ん。少しの沈黙が流れました。もう本当に一瞬で、まばたきをしたかしないかくらいだったかもしれません。


その瞬間に、二人のスーパー数学マダムは目を見合わせ、慌てたように・・・


「い、今から、ワタクシの部下をクビにしますっ!!!」


と同時に声をあげました。



かくして無能な部下が2人クビになり、そのうちの1人は、今では家に引きこもって数学ブログを書いているんだとさ。


めでたくなし。めでたくなし。







こんな内容だったら、まだマシですね。


これなら浮気する夫の2人バージョンですし、内容も簡単だと思います。

ぜひ生徒さんや周りのご友人にご紹介する時にお使いくださいね!