~巧妙な言い返し~
こんにちは。
数学学芸員のようじです。
今日ご紹介するのはゲーム理論です。
ゲーム理論は、MBA(経営学修士)の教科でも出てきますので、興味のある方は多いのではないでしょうか?
ある兄弟が、ケーキの取り合いをしています。
お兄さんが先に大きいケーキを取りました。
弟「こんなの不公平だ!」
と弟がいいました。
それに対して、兄はこう聞きました。
兄「お前だったらどうする?」
弟は考えました。
もし「大きいほうをとった」といえば、「そうだろ?だから俺もそうした」と言われてしまいます。
だから、
弟「小さいほうを取るよ。」
と言いました。
さてこれを受けて兄は何と言うでしょうか?
そうですね。
兄「じゃあお望みの小さいほうを取れたのだから、満足だろうよっ!!!」
と高らかに笑うでしょう・・・。
この交渉は、兄が「お前ならどうする?」と質問した時点で、問題が変わっているのです。
兄はうまく質問し返すことによって相手に両方とも不利な二択を選ばせたのです。
ルールを変えることによって、自分が不利な立場から一気に有利に持ち込めるかもしれない。
ゲーム理論はおもしろいですよ!
さて、これで終わっては弟がかわいそうですね。
みなさんならどうしますか?
そうですね。弟もルールを変えればいいのです。
弟「2つのケーキを両方とも半分にして、分けよう」
といえば、もしかしたら半分の量までは食べられるかもしれません。