無限・・・ その1 | 数学美術館 

無限・・・ その1

こんにちは。

数学学芸員のようじです。


このブログは、知識人のための教養となる数学を紹介しています。

(しかし、教養としての数学とマニアとしての数学の境がどこなのか悩ましいところです・・・。)




今日は∞についてお話します。


∞とは、無限大を表す数学記号です。

この記号の由来はよくわかっていません。

(ローマ数字から導かれたとか、ウロボロスの形だとか・・・様々な説があります。)



我々が生活の中で体感するものはすべて「有限」ですので、無限について想像するのは難しいかもしれません。


例えばこんなことを想像してください。


「劫」という時間単位があります。

これは仏教に出てくる時間単位なのですが、

「天女が100年に一度舞い降りて、大きな岩を羽衣で一振りする。そして、岩がすっかり削り取られるまでにかかる時間」

とあります。


「億劫」とは、「劫」が億です。



これを想像するだけでも膨大な時間と感じますが、それでもまだ無限大には程遠いのです。





無限、無限と軽く口にしますが、その恐ろしさたるや・・・。