岩戸に隠れてしまったアマテラスをどうにかして外に出すべく、
神々が集まって作戦会議をしました。
ここに、常世(とこよ)の神、オモイカネが登場します。
さて、今まで出てきた世界には、
天である『高天原(たかまがはら)』
地上世界の『葦原中国(あしはらのなかつくに)』
死者の世界『黄泉の国(よみのくに)』
の3つがありました。
この他にもう一つ、『常世(とこよ)』
という世界が存在します。
常世とは、永久に変わらない世界で、
不老不死が与えられる理想郷だそうです。
その常世からも神がやって来て、アマテラスを外に引っ張り出すための策を編み出しましたのです。
常世の神、オモイカネの主導で、アマテラス誘き出し作戦の準備が進みます。
まず、常世から鶏を集めて来て、鳴かせました。
次に、堅い岩と鉱山の鉄を採り、鍛冶師の神々に命じて『八咫鏡(やたのかがみ)』を作らせます。
さらに、アクセサリー職人の神に命じて、『八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)』を作らせました。
そして、アマテラスが隠れている岩戸の近くに木を探し、
その枝に『八尺瓊勾玉』と『八咫鏡』をかけます。
最後に、岩戸のそばに力持ちの神を控えさせて準備万端。
さあ、いよいよアマテラス誘き出し作戦のスタートです!