中国語会話教室に通い始めました。
先週は無料体験レッスン、今週から有料レッスン。

早速、「よろしくお願いしますって何て言いますか」と聞いたところ。

「拜托了 または 麻烦了 かな」と先生。
「でも、あなたは私にお金を払っている。だからよろしくするのは当たり前。中国人はこういう時、わざわざよろしくとは言わないよ」と笑ってました。

考え方の違いも含め、勉強になります。

■メモ
拜托了 bài tuō le よろしくお願いします
麻烦了 má fan le お手数かけます

※中国語初心者につき間違った情報があるかもしれませんのでご了承下さい。
先週末のこと。とあるヨーロッパの機械メーカーさんに、
日本市場に興味がないか、というメールを送ってみました。
いわゆる普通のコーポレートサイト問い合わせフォームから。

翌日、土曜日の朝に社長から返答がありました。
「真剣に話すべきなら再度こちらに連絡下さい」

恥ずかしながらこちらは、週明け月曜日に返信しました。
「ぜひ話しましょう。まずはskypeではどうでしょう?」

2時間経たないうちに地球の裏側からすぐにメールが返ってきました。
「ではこちらの時間で朝7:30、つまり日本時間の●●時に」

明日、ミーティングをします。
相手は新商品リリースが世界的なニュースになるほどの大企業です。
そのスピード感、フットワークの軽さ、大変勉強になりました。
※インターサーカス社のビジネスログとしての投稿です。

ビジネスブログのつもりがすっかり仕事の話を書かなくなっていました。

今度、新しく「クラウドハンティング」というWebサービスの立ち上げプロジェクトを開始しましたので、こちらにログとして残していこうと思います。

既存サービスの「クラウドファンディング」とは関係ありませんが、名称が似ているのであくまで仮称「クラウドハンティング」です。

プロジェクト参加者が皆多忙な方ですので、当面毎週水曜日に打合せをし、進捗させていく形になります。


なお、2013年10月度から活動拠点を東日本橋から表参道にうつしていますが、電話、事務所備品等は引っ越し前ですので、お客様には落ち着き次第別途ご案内させて頂きます。

今後ともよろしくお願い申し上げます。
株式会社インターサーカス
芥川龍之介の短編小説、『蜜柑』。
国語のテストで初めて読んで、問題に解答するよりも物語に引きこまれてしまった短編小説。
蜜柑の橙色といえば、必ずといっていいほどこの小説の蜜柑と夕焼けの色彩が思い出される。

読みやすい現代かな使いにしたものがネット検索では出てこなかったので、自分用に勝手校正。
文字数約3,200字。
必要最小限の文字数で心に残る情景、筆者の心情がありありと浮かぶような文章を書けるのは本当にすごい。名作。

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       『蜜柑』       芥川龍之介

 ある曇った冬の日暮である。私は横須賀発上り二等客車の隅に腰を下ろして、ぼんやり発車の笛を待っていた。とうに電燈のついた客車の中には、珍しく私の外に一人も乗客はいなかった。外をのぞくと、うす暗いプラットフォームにも、今日は珍しく見送りの人影さえ跡を絶って、唯、檻に入れられた小犬が一匹、時々悲しそうに、吠え立てていた。これらはその時の私の心もちと、不思議なくらい似つかわしい景色だった。私の頭の中には言いようのない疲労と倦怠とが、まるで雪曇りの空のようなどんよりした影を落していた。私は外套のポケットへじっと両手をつっこんだまま、そこに入っている夕刊を出して見ようという元気さえ起らなかった。

 が、やがて発車の笛が鳴った。私はかすかな心のくつろぎを感じながら、後の窓枠へ頭をもたせて、眼の前の停車場がずるずると後ずさりを始めるのを待つともなく待ち構えていた。ところがそれよりも先にけたたましい日和下駄の音が、改札口の方から聞え出したと思うと、間もなく車掌の何か言い罵しる声と共に、私の乗っている二等室の戸ががらりと開いて、十三、四の小娘が一人、慌ただしく中へ入って来た、と同時に一つずしりと揺れて、おもむろに汽車は動き出した。一本ずつ眼をくぎって行くプラットフォームの柱、置き忘れたような運水車、それから車内の誰かに祝儀の礼言っている赤帽――そういうすべては、窓へ吹きつける煤煙の中に、未練がましく後へ倒れて行った。私はようやくほっとした心もちになって、巻煙草に火をつけながら、初めて物憂い瞼をあげて、前の席に腰を下していた小娘の顔を一瞥した。

 それは油気のない髪をひっつめの銀杏返しに結って、横なでの痕のあるひびだらけの両頬を気持の悪い程赤く火照らせた、いかにも田舎者らしい娘だった。しかも垢じみた萌黄色の毛糸の襟巻がだらりと垂れ下った膝の上には、大きな風呂敷包みがあった。その又包みを抱いた霜焼けの手の中には、三等の赤切符が大事そうにしっかり握られていた。私はこの小娘の下品な顔立ちを好まなかった。それから彼女の服装が不潔なのもやはり不快だった。最後にその二等と三等との区別さえもわきまえない愚鈍な心が腹立たしかった。だから巻煙草に火をつけた私は、一つにはこの小娘の存在を忘れたいという心もちもあって、今度はポケットの夕刊を漫然と膝の上へひろげて見た。すると其時夕刊の紙面に落ちていた外光が、突然電燈の光に変って、刷りの悪い何欄かの活字が意外な位鮮やかに私の眼の前へ浮んで来た。言うまでもなく汽車は今、横須賀線に多いトンネルの最初のそれへはいったのである。

 しかしその電燈の光に照らされた夕刊の紙面を見渡しても、やはり私の憂欝を慰むべく、世間は余りに平凡な出来事ばかりで持ち切っていた。講和問題、新婦新郎、汚職事件、死亡広告――私はトンネルへはいった一瞬間、汽車の走っている方向が逆になったような錯覚を感じながら、それらの索漠とした記事から記事へ殆んど機械的に眼を通した。が、その間も勿論あの小娘が、あたかも卑俗な現実を人間にしたような面持ちで、私の前に坐っている事を絶えず意識せずにはいられなかった。このトンネルの中の汽車と、この田舎者の小娘と、そうして又この平凡な記事に埋っている夕刊と、――これが象徴でなくて何であろう。不可解な、下等な、退屈な人生の象徴でなくて何であろう。私は一切がくだらなくなって、読みかけた夕刊を放り出すと、又窓枠に頭をもたせながら、死んだように眼をつぶって、うつらうつらし始めた。

 それから幾分か過ぎた後であった。ふと何かに脅かされたような心もちがして、思わずあたりを見まわすと、いつの間にか例の小娘が、向う側から席を私の隣へ移して、しきりに窓を開けようとしている。が、重いガラス戸は中々思うようにあがらないらしい。あのひびだらけの頬はいよいよ赤くなって、時々洟をすすりこむ音が、小さな息の切れる声と一緒に、せわしなく耳へはいって来る。これは勿論私にも、幾分ながら同情をひくに足るものには相違なかった。しかし汽車が今まさにトンネルの口へさしかかろうとしている事は、暮色の中に枯草ばかり明るい両側の山腹が、間近く窓側に迫って来たのでも、すぐに合点の行く事であった。にも関らずこの小娘は、わざわざしめてある窓の戸を下ろそうとする、――その理由が私には呑みこめなかった。いや、それが私には、単にこの小娘の気まぐれだとしか考えられなかった。だから私は腹の底に依然として険しい感情を蓄えながら、あの霜焼けの手が硝子戸をもたげようとして悪戦苦闘する様子を、まるでそれが永久に成功しない事でも祈るような冷酷な眼で眺めていた。すると間もなく凄まじい音をはためかせて、汽車がトンネルへなだれこむと同時に、小娘の開けようとした硝子戸は、とうとうばたりと下へ落ちた。そうしてその四角な穴の中から、すすを溶かしたようなどす黒い空気が、にわかに息苦しい煙になって、もうもうと車内へみなぎり出した。元来咽喉を害していた私は、ハンカチを顔に当てる暇さえなく、この煙を満面に浴びせられたおかげで、ほとんど息もつけない程咳こまなければならなかった。が、小娘は私に頓着する気色も見えず、窓から外へ首をのばして、闇を吹く風に銀杏返しの鬢の毛をそよがせながら、じっと汽車の進む方向を見やっている。その姿を煤煙と電燈の光との中に眺めた時、もう窓の外が見る見る明くなって、そこから土の匂や枯草の匂や水の匂が冷ややかに流れこんで来なかったなら、ようやく咳やんだ私は、この見知らない小娘を頭ごなしに叱りつけてでも、又元の通り窓の戸をしめさせたのに相違なかったのである。

 しかし汽車はその時分には、もう安々とトンネルをすべりぬけて、枯草の山と山との間に挾まれた、或貧しい町外れの踏切に通りかかっていた。踏切の近くには、いずれもみすぼらしい藁屋根や瓦屋根がごみごみと狭苦しく建てこんで、踏切番が振るのであらう、唯一流のうす白い旗が物憂げに暮色を揺すっていた。やっとトンネルを出たと思う――その時その蕭索とした踏切の柵の向うに、私は頬の赤い三人の男の子が、目白押しに並んで立っているのを見た。彼等は皆、この曇天に押しすくめられたかと思う程、揃って背が低かった。そうして又この町外れの陰惨たる風物と同じような色の着物を着ていた。それが汽車の通るのを仰ぎ見ながら、一斉に手を挙げるが早いか、いたいけな喉を高く反らせて、何とも意味の分らない喊声を一生懸命にほとばしらせた。するとその瞬間である。窓から半身を乗り出していた例の娘が、あの霜焼けの手をつとのばして、勢よく左右に振ったと思うと、忽ち心を躍らすばかり暖な日の色に染まっている蜜柑が凡そ五つ六つ、汽車を見送った子供たちの上へばらばらと空から降って来た。私は思わず息を呑んだ。そうして刹那に一切を了解した。小娘は、恐らくはこれから奉公先へ赴こうとしている小娘は、その懐に蔵していた幾顆の蜜柑を窓から投げて、わざわざ踏切まで見送りに来た弟たちの労に報いたのである。

 暮色を帯びた町外れの踏切と、小鳥のように声を挙げた三人の子供たちと、そうしてその上に乱落する鮮やかな蜜柑の色と――すべては汽車の窓の外に、瞬く暇もなく通り過ぎた。が、私の心の上には、切ない程はっきりと、この光景が焼きつけられた。そうしてそこから、或いは得体の知れない朗らかな心もちが湧き上って来るのを意識した。私は昂然と頭を挙げて、まるで別人を見るようにあの小娘を注視した。小娘は何時かもう私の前の席に返って、相変わらずひびだらけの頬を萌黄色の毛糸の襟巻に埋めながら、大きな風呂敷包みを抱えた手に、しっかりと三等切符を握っている。…………

 私はこの時始めて、言いようのない疲労と倦怠とを、そうして又不可解な、下等な、退屈な人生を僅かに忘れる事が出来たのである。

(大正八年四月)

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底本:「現代日本文学大系 43 芥川龍之介集」筑摩書房
   1968(昭和43)年8月25日初版第1刷発行
参照:青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)
曲は知ってましたが、歌詞は知りませんでした。
あらためて歌詞を見ると、さらにいー歌ですね。

http://www.youtube.com/watch?v=fWWbu_RSh7Q

シンプルな単語で深い。さすがジョン・レノン。
"start over"は、日本語の「やり直す」よりずっとポジティブで、いい語感ですね。
英語ならではの表現ではないでしょうか。
でもいー感じの和訳があまりなく。
訳によっては、別れの歌と勘違いして訳されていたりしました。
好みの問題で以下、勝手な訳をしてみました。

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(Just like) Starting Over / スターティング・オーヴァー
出逢い直す(みたいに)
by John Lennon

Our life together is so precious together
僕ら二人の人生、一緒にいられてとっても貴重だね
We have grown, we have grown
僕ら大人になったよね、成長したよね
Although our love is still special
けれど僕らの愛は、今でも特別なもの
Let's take a chance and fly away somewhere alone
二人だけで、どこか遠くに飛んでいってみようよ

It's been too long since we took the time
僕ら、同じ時を過ごし始めてから長くなり過ぎたんだよ
No-one's to blame, I know time flies so quickly
時がとっても早く過ぎることを知っているから、誰も責められはしない
But when I see you darling
でも君と会うとね、ダーリン
It's like we both are falling in love again
僕ら二人が、もう一度恋に落ちるようなんだ
It'll be just like starting over, starting over
まるで出逢い直したみたい、出逢い直したみたいさ

Everyday we used to make it love
僕らは毎日、愛を感じていたよね
Why can't we be making love nice and easy
どうして僕らは優しく静かに、愛しあっていられなかったんだろう
It's time to spread our wings and fly
そろそろ翼を広げて、飛び立つ時だよ
Don't let another day go by my love
一日だって無駄にはできないよね、愛しい人
It'll be just like starting over, starting over
まるで出逢い直したみたい、出逢い直したみたいさ

Why don't we take off alone
二人っきりで、出かけようよ
Take a trip somewhere far, far away
どこか遠い、遠いところへ旅に出よう
We'll be together all alone again
僕らはもう一度、二人っきりになるのさ
Like we used to in the early days
出逢ったあの頃みたいにさ
Well, well, well darling
そう、そう、そうだよダーリン

It's been too long since we took the time
僕ら、同じ時を過ごし始めてから長くなり過ぎたんだよ
No-one's to blame, I know time flies so quickly
時がとっても早く過ぎることを知っているから、誰も責められはしない
But when I see you darling
でも君と会うとね、ダーリン
It's like we both are falling in love again
僕ら二人が、もう一度恋に落ちるようなんだ
It'll be just like starting over, starting over
まるで出逢い直したみたい、出逢い直したみたいさ

Our life together is so precious together
僕ら二人の人生、二人でいられてとっても貴重だね
We have grown, we have grown
僕ら大人になったよね、成長したよね
Although our love is still special
けれど僕らの愛は、今でも特別なもの
Let's take a chance and fly away somewhere
二人だけで、どこか遠くに飛んでいってみようよ

Starting over...
出逢い直してさ…
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