【空蝉】

渡し忘れた擦り切れそうな 心の残骸を晒し出して
見えた幻想に色を付けて歌う
乾いた言葉に頭が揺れる 揺らいだ心が夜を壊す
壊れた何度もわかってたのに始めから信じてない

隠したナイフで切り裂いた夜は 見上げた星が落ちそうに震えて
割れた月が太陽を刺して消えた

悲しい運命繰り合わせの生命 正しさに怯えては独り言
身体から雷鳴気鋭瞑想離脱走 足りない惨め生き延びた

鳴らし足りない黒い感情が 慣れない痛みを言葉に変えて
「独りの夜が好きだよ」と謳う

戸惑い流れ朽ちてはまた帰る 過ちに気付くには遅過ぎて
暗闇の中 独り立ち竦む 夜の静寂に消えゆく
届かずとも太陽目指し飛び降りた砕け散った何かを拾い集め
叶わな祈り脆く儚さも 呑み込み今舞い上がれ

白い光に触れようと ちぎれた指を伸ばす
カラカラと風の音 うるせぇな黙ってろ 夜空に耳を澄ます
鮮やかに息を潜めて 閉じ込めては朝を待つ
目を瞑れば微かに鼓動が聴こえてる 消える前に解き放て