灰羽連盟
はいばねれんめい
2002年 2位
- 灰羽連盟 DVD_SET/ジェネオン・ユニバーサル
- ¥7,560
- Amazon.co.jp
評価
・以前観たときは退屈至極という印象しか持ちませんでしたが、今観ると・・・いいですね。
・視る人は選ぶと思います。人間関係に悩んだことがある人でないと10代はおろか20代でも厳しいかも。つまり30過ぎてから見ることをお奨めします(笑)
・視聴する人の環境(年齢、心の状態など)に大きく左右される作品のような気がします。単純に評価が高いので面白いはず!と思ってみると期待外れになってしまうかもしれません。 作品の(恐らくの)世界観やテーマは素晴らしいと思います。灰羽という種も世界に用意された謎も話を惹きつけるアクセントとしてうまく小出しされますが残念ながら最終的にほとんど全ての謎は作中では明記されず、視聴側の憶測の域を出ません。むしろ憶測させる程度には謎が提示されるものの、あえて考えない方が正解といった感じもします。
・用意された世界の謎や設定の謎が気になる人にはお勧めできません。世界は世界としてありのまま受け入れ、そこに確かに存在する少女達の触れ合いラッカやレキの物語として受け入れられる人にのみお勧めします。
・この作品の優れているところは個人的に人の温かさが感じられるところにあると思います。記憶もないまま、異世界に投げ込まれて不安と戸惑いを感じるラッカ。しかし、そこで優しくしてくれるオールドホームの灰羽達や、面倒見の良いレキ、厳しくも思いやりのある時計屋の主人、無償で服や靴を提供してくれる店員など、人々の温かさにジーンときます。ですので退屈といわれる前半も自分は魅力的であると思います。
・中世ヨーロッパのような町の雰囲気、セピア調の色彩、天使のような見た目の灰羽たちが作り上げる独特の世界観が特徴的。 作中の世界がどういった場所なのか、灰羽が何なのか、罪憑きとは?などの設定部分がはっきり分からないまま終わるのでスッキリはしない。
・灰羽とは? 謎ですよね。何故繭から生まれてくるのか? どうして羽が生え、天使の輪は何?罪憑きに何故なるの? 何故壁に触れてはいけない?どうして記憶がないの? 考えるだけで何故という疑問次々とわいてきます。物語が完結を迎えてもその答えは導かれることはありません。
・独特の不思議な世界観、静かな雰囲気、彩度の低い落ち着いた色合いで描かれる一見、地味で大人しい作品なのですが精神的なテーマを描いていて、その内面は濃いモノになっています。
・明るい作品ではないのですが、全体的にモダンでそれぞれの季節を作品の独自の視点で進んでいくのはとても良いです。キャラクターも意外と設定がよく、灰羽の設定もよかったです。独特な設定ながらわかりやすく、一つ一つの描写やセリフがとても良かったです。天使の輪をドーナツのように焼いたり、髪の毛が静電気ではねちゃったりなど所々に面白い描写がありました。
・このアニメは全然核心に言及しないまま終わりましたね。なんとなくこうなんだろうって視聴者に考えてもらいたいのが伝わってきます。推察しながら見るのが好きな人にはオススメです。