昨日はF1第7戦ベルギーGPが開催された。
コースは伝統のスパ・フランコルシャンサーキット。
名物コーナーのオールージュにケメルストレート、ラデオン、レコーム、ブランシモン、バスストップシケインと名前のついた有名な場所が並ぶF1屈指のサーキットであり、F1唯一の7キロオーバーのサーキットだ。
今シーズンも最強の座が揺るがないメルセデスAMGが予選でも速さを見せてワンツー体制を堅持。
ポールは7度目の世界王者を目指すルイス・ハミルトンで2位のチームメイトバルテリ・ボッタスに0.5秒以上の大差をつけた。
スパは平均時速が250キロ近くあるだけに、追いぬきが比較的大きなサーキットだけに、上位の波乱があるかと見ていたのであるが、上位はスタートからゴールまで全く変化することがなく面白みが少ないものとなった。
優勝はポールスタートのハミルトンで今シーズン5勝目。
7戦で5勝という驚異的な勝率で、このままいけばボッタスが突然覚醒しない限りはハミルトンのチャンピオンは決定といっていいだろう。
2位はボッタス、3位はレッドブルのマックス・フェルスタッペンと今シーズンは3人が表彰台固定状態となっているようだ。
スパで悪い意味で話題になってしまったのが、フェラーリのあまりの遅さである。
昨年はシャルル・ルクレールが優勝しているベルギーで、まさかの両者ノーポイント。
改めて昨シーズンのフェラーリパワーユニットが不正をおこなってモアパワーを稼いでいたことが世界中に明白になってしまったといえるのではないだろうか。
スパから始まったF1屈指の高速レース3連戦は、モンツァ、ムジェロと続く。
フェラーリにしては頭の痛いことにモンツァとムジェロはフェラーリの本拠地であるイタリアでのレースとなる。
パワーユニットの開発が認められていれば、多少の改善は期待できたのであろうが、今シーズンはコロナ禍ということもあり、全てのチームにパワーユニットの開発凍結が言い渡されており、フェラーリが改善できるのはシャシー面以外にないこととなる。
しかし、シャシー面を改善した程度で上位争いができるほど、高速サーキットでの改善は甘くはないだけに、今週・来週もフェラーリの苦悩は継続することになるだろう。
個人的にはムジェロで現代のF1がどのような走行をするのかが非常に興味がある。