今シーズンのF1で世界王者となったニコ・ロズベルグの突然の引退でシーズンオフに予想もしなかったドライバー探しをすることになってしまったメルセデスAMG。
シーズン途中であれば多くの候補と交渉できたのであろうが、シーズン終了後にロズベルグの引退が予想外に発表されてしまっただけに、交渉をすることなどを考えてもいなかったメルセデスAMGの首脳陣は大混乱。
多くのドライバーをメディアが候補として挙げているものの、そのほとんどが既に所属チームと来年の契約を交わしているだけにメルセデスとしてもなかなか厳しい状況となっている。
メルセデスAMGはここ3年間で実に80%以上の勝率を誇っている最強チームであり、だからこそチームの弱体化を防ぐためにもドライバー選択に難航していると言えるだろう。
メルセデスAMGがここまで突出して強くなければ育成ドライバーのパスカル・ヴェアレインが順当にトップチームに昇格となったことだろう。
だが来シーズンはレギュレーションが大きく変化して予想が難しいだけに若手を起用することにはリスクが高いことも事実である。
メルセデスAMGはドライバーの正式発表は年明けまで行わないことを表明しているが、現在の最有力候補はウィリアムズのバルテッリ・ボッタスであると言われている。
ただボッタスの移籍にはウィリアムズが難色を示していると言われている。
ウィリアムズは今年引退したフェリペ・マッサに変わって18歳の新人ランス・ストロールを起用することになっているので、メルセデスAMGからヴェアレインを乗せてのいいよと言われたとしても18歳と22歳のコンビでは不安があるということもあるようだ。
さらに言えば、ウィリアムズのタイトルスポンサーが酒造ブランドのマルティーニであることもややこしいことになっている。
日本では20歳からお酒が飲めるし、テレビCMにも未成年でなければ問題なく起用できるのであるが、国によってはお酒のCMには25歳以上でなければ起用してはいけないというルールがあるらしい。
ボッタスは27歳なので問題なく起用できるが、ストロールとヴェアレインとなるとマルティーニはスポンサーとして高額な資金を出しているのにドライバーをCMとして使えないことになりかねない。
ここで悩んでいるウィリアムズはボッタスをメルセデスAMGに移籍させる場合にはようやく引退となって休暇を満喫しているマッサを呼び戻すことを計画しているようである。
マッサはF1からの引退は表明したもののレーシングドライバーからは引退しないことを表明しているだけに、1年の限定でもいいのでウィリアムズからF1に参戦する可能性もあるだろう。
マッサの決断がボッタスとヴェアレインの将来を大きく動かすことになりそうである。