欧州ではカップ戦の価値が基本的に低い。

その理由は簡単。

カップ戦に優勝したとしても得られるのはUEFAヨーロッパリーグの出場権だけであり、すべてのクラブが出場を熱望するUEFAチャンピオンズリーグの出場権を得ることはできないからである。

そのため基本的にリーグ優勝を争ってチャンピオンズリーグ出場が常連である強豪クラブはカップ戦ではレギュラーメンバーではなく、ある程度戦力を落としてセカンドチームで臨むことが多い。

カップ戦でジャイアントキリングが多いのもそのためだろう。

さて昨日はイングランドのリーグカップであるキャピタルワン・カップの決勝戦が行われた。

イングランドにはFAカップとキャピタルワンカップの2つのカップ戦が存在する。

そして一般的に価値の高いと言われているのはFAカップの方である。

日本のカップ戦に照らし合わせると、FAカップが天皇杯であり、キャピタルワンカップがヤマザキナビスコカップである。

キャピタルワンカップの決勝はイングランドサッカーの聖地であるウェンブリースタジアムで行われた。

決勝戦を戦うのは現在リーグ首位のチェルシーとリーグ7位のトッテナム・ホットスパーである。

キャピタルワンカップにしては珍しく、プレミアリーグの強豪同士の対戦となった試合。

試合は終始チェルシーのっペースで進み、チェルシーが2-0でトッテナムを破り8年ぶり3度目のリーグカップ優勝を果たした。

ジョゼ・モウリーニョ監督がレアル・マドリードの監督を退任してチェルシーの監督に復帰して以降初のタイトルとなった。

現在チェルシーはプレミアリーグでは独走状態の首位キープ。

このままいけば2冠はほぼ確実といえるポジションにある。

だがモウリーニョ監督が求めるのはチャンピオンズリーグのタイトルだろう。

ポルト、インテルでチャンピオンズリーグ制覇を成し遂げたモウリーニョ監督であるが、レアル・マドリードでは巨大戦力を誇ったにも関わらずチャンピオンズリーグ制覇はならず。

チェルシーでもチャンピオンズリーグ制覇を成し遂げていない。

皮肉なのはレアル・マドリードもチェルシーもモウリーニョ監督がチームを離れた後でいずれもチャンピオンズリーグを制覇しているということである。

モウリーニョ監督が狙うのはリーグとチャンピオンズリーグを制覇しての3冠だろう。

チェルシーも戦力的には決して劣ることはない。

だがチェルシーがチャンピオンズリーグを制覇するには、チェルシー以上に完成度が高く資金力があるレアル・マドリード、FCバルセロナ、バイエルン・ミュンヘンの3チームを撃破しなければならない。

タイトルを確保したことで自信を付けたチェルシーが今後どのように変化していくか楽しみである。