今シーズンのセリエAも残りが3分の1程度となった。

我が愛するインテルの成績は10勝11分け5敗の勝ち点41でなんとかヨーロッパリーグに出場できる圏内の5位。

しかし勝利数よりも引き分けの数が多いというのは本当に憤慨ものの成績である。

5敗はともかくとして11分はいただけない。

ということで今回はセリエAで22勝3分1敗で独走首位を走るユベントスとインテルを私の偏見と独断で比較してみようと思う。

まずは昨今のヨーロッパのサッカーシーンでは最も重要ともいえるクラブの資金力から。

インテルはモラッティ体制からトヒル体制へと変更された。

とはいうもののあくまで個人オーナーである。

比較してユベントスはトリノに本拠地があるということもあり親会社がイタリア唯一の自動車メーカーと言っていいフィアットグループである。

大企業だからといって無尽蔵に資金をクラブに提供するわけではないが、安定度という意味ではユベントスの方が安定しているといえるだろう。

私はモラッティ体制からトヒル体制に変更されて以来、インテルのクラブのアイデンティティが変わっていっていくのを感じている。

モラッティ時代は良くも悪くもインテルは勝つために資金を投入してきた。

無駄に終わった補強も多かったことは事実であるが、ジョゼ・モウリーニョ体制のときにスクデット、コッパ・イタリア、チャンピオンズリーグの3冠を達成して見せた。

そのモウリーニョが去るとともにクラブの成績は降下。

いまではスクデット争いなどできない完全な中堅クラブに甘んじているというお粗末な状況である。

対するユベントスはカルチョ・スキャンダルによってクラブ初のセリエB落ちを経験し、どん底を味わった。

しかし、そこで若手をうまい具合に育てるという意識改革が行われたのか、豊富な資金にものを言わせて有力選手を取りまくるといったことはしない。

補強はするがあくまでクラブの弱点を的確に補うもの。

そしてその選手たちがまた思ったように活躍する。

セリエAに復帰後は7位、7位と苦しんだものの、今はかつての強さを完全に取り戻したといえるだろう。

私は資金力にはインテルとユベントスの差はないと考えている。

しかし成績には歴然とした差がある。

これはクラブの考え方の差だと考える。

ユベントスは常勝を義務つけられたチームであるということをユベントスの幹部をはじめ、監督選手に至るまでその考えが浸透しているように私には思える。

しかしインテルを見ているとその部分が感じられない。

たしかに新オーナーであるトヒルに資金はあるのだろう。

だが、外国人にイタリアのクラブの伝統を理解することができるだろうか?

インテルの本当の価値を理解できているのだろうか??

現在のところ、この部分には疑問を感じざるを得ない。

些細な差かもしれないが、その些細な差が、最終的にクラブの成績を大きく左右すると私は考える。

インテルは意識改革を行うべきである。

選手だけでなく、クラブの経営陣もである。

そしてインテルの歴史とプライドも再確認するべきだ!!

国内で上位にいるから満足では困るのだ。

インテルも3度のビックイヤー制覇を誇るヨーロッパのそうそうたる強豪である。

毎年のチャンピオンズリーグ出場は義務なのである。