メルセデスが現行型マシンでピレリタイアのテストを行ったテストゲート事件。

その国際法廷がフランス・パリのFIA本部で行われた。

そして昨日にその評決が発表。

評決の結果は以下。

ピレリ

戒告処分

メルセデス

戒告処分

7月の若手ドライバーテストへの参加禁止


ようは実質的には無罪放免ということだ。

この判決が出たのにはいろいろな背景がある。

まずはピレリ。

ピレリはF1で唯一のタイアサプライヤーである。

もし判決で有罪となり撤退などされればF1が成り立たなくなる。

タイアがなければどのようなすぐれたマシンも走ることはできないからである。

ということでピレリには最大限に配慮をした。

ということで戒告。

次はメルセデス。

メルセデスは現在のF1においてフェラーリと並んで唯一ワークス参戦してくれている自動車メーカーであり大切な存在。

さらには来年からもパワーユニットを供給してくれる重要パートナー。

それを失うことはできないと判断してFIAは軽い判決にとどめたのだろう。

戒告はともかく7月に行われる3日間の若手ドライバーテストへの禁止でメルセデスが行った約1000キロのタイアテストとほぼ同等と国際法廷は判断したものと思われる。

メルセデスはレギュラードライバーがテストを行ったのであるが、若手ドライバーテストには原則レギュラードライバーは参加できない。

私に言わせれば同じ距離を走行したとしてもチームへのフィードバックは圧倒的に違うものになると思っている。

それでもポイント剥奪や数戦の出場停止という厳しい判決を下せなかったのはFIAがメルセデスに撤退されては困るからである。

ようは公平性よりも、F1全体の利益を優先してメルセデスを実質的な無罪としたと思われる。

今回の判決にメルセデス、ピレリともに控訴できるのであるが、今回の内容で控訴することはほぼないであろう。

テストゲート事件は実質メルセデスが一番得をして終わった結果となった。

フェラーリは早速無罪に近い判決を痛烈に批判。

さてさてどうなるのやら。